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ボブ・ゲルドフ、ダブリン名誉市民となる!

80年代ライヴエイドの仕掛け人として世界的に知られるミュージシャン&ヒューマニタリアンのボブ・ゲルドフ(Bob Geldof)がダブリン名誉市民となり、本日その記念式典が行われるというので見に行ってきました!

ダブリン市長公邸Mantion House前の路上に作られた架設ステージに続々と詰め掛ける人々。写真ではほとんど見えないかと思いますが、前座としてステージで歌っているのは、ケルティック・ロック・グループのKilaです。

bobfreeman


Kilaの演奏も終わり、マンション・ハウスへの人の出入りが多くなり物々しい雰囲気に。家族や関係者が着席した後、午後4時きっかりに、ベージュのコートを着込んだボブ・ゲルドフ登場~!

bobmantionhouse


bobgeldof


ちなみに、ボブ・ゲルドフの隣りに並んで歩いてる紳士はロニー・ディラニー(Ronnie Delany)。1956年メルボルン・オリンピックの1500メートル走・金メダル受賞者という、これまたすごい人。ロックスターのボブと並んで、全くジャンルの違う2人のダブリナーが同時に名誉市民となったわけです。

人ごみをかきわけて、なんとか取った式典の写真です。スピーチしているのはロニー。コートにくるまってうなだれているのがボブ。

bobpeople


着席しているのはごく限られた人のみで、私たち一般人は立ち見。ボブのスピーチの時には雨が降り出し、寒さに震えながらもみな大興奮でした。

ダブリン市発行の立派な式次第を立ち見の私たちにもいただき、良い記念となりました。
本日の2人の経歴紹介の他に、1876年より今日までに名誉市民となった74名の名前がずらり並ぶリストも含まれていました。初代受賞者アイザック・バット(アイルランド自治運動を行った政治家)、ノーベル文学賞ジョージ・バーナード・ショー、テノール歌手ジョン・マッコーミック、ジョン・F・ケネディー、初代首相エイモン・デ・ヴァレラ、U2のメンバー4名などに混じって、「Akihito」「Michiko」発見!日本の天皇皇后陛下も、1985年にダブリン名誉市民になられていたのですね~。

ちなみに、ダブリンの名誉市民の歴史は12世紀、ノルマン人侵略の頃にさかのぼります。英語では名誉市民のことを「freeman(自由市民)」または「holder of the freedom of the city(市の特権保持者)」と言うのですが、中世には、言葉通りの意味がありました。名誉市民となった人には、次のような特権が与えられたのです。

・市会議員&国会議員の選挙権
・城内に無税で物品を持ち込む権利
・公共の緑地でヒツジを放牧する権利
・王の許可なしに結婚する権利
・土地の売買、相続の権利
・組合を組織する権利
・陪審裁判を行う権利
・兵士を家に宿泊させなくてもよい
・廷吏として務めなくてもよい


今見ると、そんなことが特権だったの~というものばかりで、なかなか面白いですね。
しかし昔の名誉市民は楽できたばかりではなく、特権を得る代わりに義務も追わねばなりませんでしたから、市が敵に包囲された時にはいち早く武装して市民を守らねばなりませんでした。それに使う武器は「等身大のイチイまたはトネリコ製の弓」などと細かく決められいたのもオモシロイ。

さて、当時からの名残で、現在も慣習的に名誉市民に与えられる特権が2つあります。
1つは「印紙税の免除」。そして2つ目はなんと「セント・スティーブンス・グリーン(街中の公園)でヒツジを放牧する権利」
ボブ・ゲルドフも、U2も、天皇皇后陛下も、この特権を持っているので~す!!

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培など。愛読書は『赤毛のアン』とW.B.イエーツ詩集♪

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