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キャロウキール巨石古墳群

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カロウキールへ続く道。氷河によって削られて出来た、アイルランドの典型的かつミステリアスな景観が続きます…

先週ボイル(Boyle, Co. Roscommon)へ友人を訪ねたとき、近くにある新石器時代の巨石古墳群キャロウキール(Carrowkeel, Co. Sligo)へ行ってきました。
ニューグレンジ、ロッククルー、キャロウモアに並ぶアイルランドの4大古墳群のひとつで、おそらく、4つの中で最も知名度が低い秘境的な場所がここではないかと思います。

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Bricklieve Mountainsの標高200~300メートルはあるであろうと思われる丘の上に、14の古墳が点在しています

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有名なニューグレンジ(Newgrange, Co. Meath)などと同じタイプの「通路墓(Passage Tomb)」で、紀元前3100~3400年頃の古墳

スライゴ・タウン近くにあるキャロウモア(Carrowmore, Strandhill, Co. Sligo)へはしばしばお客様をご案内するので、そこから眺めては、行ってみたいなあ…といつも思っていたキャロウキール。
お天気も良かったので、丘のふもとに車を停めて、約1キロの道のりを景色を楽しみながら歩いて登りました。

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素晴らしい青空…!ハイキングがてら歩いて登ることをお勧めしますが、登りが苦手な方はこの看板までは車で来ることも可能です(乗用車サイズまで)

いくつもの古墳が点在する中、いちばん保存状態がいいものへ友人が案内してくれました。
小さな入り口を入ると、通路(ニューグレンジに比べるとずっと短いですが)があって、ニューグレンジと同じく墓室が3つ。

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四つん這いになってスルスルと古墳の中へ姿を消す友人

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奥の墓室に寝そべってみると、入り口から光が入るのがわかります。ニューグレンジなどカウンティー・ミースの古墳と違って、彫刻は一切なし

古墳の中にしばらくいるうちに、だんだん目が慣れてきて、暗い中でも石のひとつひとつが見えるようになってきました。
ひんやりと冷たい石に触れたり、墓室に寝そべってみたりして、太古の昔に思いを馳せるのはなんとも楽しいものです。トレジャー・ハンティングに憧れる友人は、石の隙間に隠された宝の地図を必死に探していました。(笑)

キャロウキールの素晴らしいところは、ちょっとアクセスしにくい、そのロケーション。
細い道を奥へ奥へと車を走らせていくと、景色が徐々にワイルドになっていき、ついに丘の上の古墳が見えてくる…。そのなんともいえない高揚感や環境全体が、史跡の考古学的な価値を越えて、パーソナルな感動を呼び起こしてくれるのだと思います。
一人でこっそりと、何度でも来たいようなそんな場所のひとつ。

アロウ湖(Lough Arrow)付近のこの地域は、古代史跡が密集する考古学好きにはたまらないエリアです。
湖の向こう側は、アイルランド神話の中の有名なモイトゥラ(Moytura)の戦いの舞台(トゥアハ・ディ・ダナーン族がフォモール族を破った第2次モイトゥラ戦争)でもあり、そちらにも大きな古墳があるので、次回はぜひ足を延ばしてみようと思います。

☆行き方…ボイルからN4号線をスライゴ方面へ。Castlebaldwinで看板にしたがって左へ。次のY字を看板にしたがって左へ。

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コメント

わ~!ここ行ってみた~い。
興味津々です。
それに神秘的な雰囲気をじっくりと味わってみたいなぁ。

Pearlさんへ

今度いらしたぜひお連れします!
それに…この近くには、私たち「同類」だけが盛り上がれる場所があるのです。機会があったらブログでもご紹介しますが…。お楽しみに♪

「キャロウキール」という名前だけしか知りませんでしたが、これは素晴らしい古墳ですね。ナオコさんが書いているように、ニューグレンジと共通の形状をしているようですが、こちらのほうが荒削りな分、身近に感じます。
しかしアイルランドの、古墳やストーンサークルなど石造物の多様性は驚きです。私は一個一個、積み上げられた牧場や畑の石垣も大好きです。
権力者によりつくり上げられた万里の長城よりも、ひいおじいさん、おじいさん、お父さんと代々積みあげてきた石垣のほうに、偉大なものを感じます。

シャーさんへ

まさに「荒削り」という表現そのもの。
私も、ダブリンから車を西へ走らせ、だんだん石垣のある風景に入っていくと、なんだ懐かしいような、先人の想いやら暮らしやらが思い起こされるような…そんな気持ちになります。

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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