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ウォーターフォード・クリスタル破綻のニュース

昨日、実家で何気なくテレビを見ていたら、「アイルランドのウォーターフォード・ウェッジウッド社、経営破綻」というニュースが飛び込んできました。
驚いてIrish Timesを調べてみると、すでにウォーターフォード(Waterford, Co. Waterford)市内の工場を後にする職人さんたちの写真が…。(→こちら

1783年創業のウォーターフォード社は、世界的に知られるクリスタルガラス製品のメーカー。アイルランドが世界に誇る、数少ない伝統工芸品のひとつです。
1986年に英国のウェッジウッド社と合併、以来、ウォーターフォード・ウェッジウッド社となりました。
ここ数年、ダンガーヴァン(Dungarvan, Co. Waterford)の工場が閉鎖になったり、人員削減のニュースが聞かれていましたので、経営難なんだなあ…とは思っていましたが、今回の世界的な金融危機でとどめを刺されてしまったようです。

ウォーターフォード社の工場見学(Waterford Crystal Visiter Centre)は、アイルランドの大切な観光ポイントのひとつでもあり、ガイドである私たちにはおなじみの場所。
実際の工場の中で、この道何十年という職人さんたちが伝統的な技法で美しいクリスタルガラスの製品を完成させていくのを、プロセスを追って見学することが出来ます。

waterfordcrystalfac
吹きガラス職人さん。釜から出した塊を、2人一組で形にしていきます(2007年7月撮影)

それこそ説明を覚えてしまうほどに何度もご案内しているのですが、見るたびにお客様と一緒になって、「ほぉ~」と関心してしまいます。
グレイバー(彫刻職人)の中には、顔なじみの職人さんも何人かいるので、こんなことになって皆さんどうしているかしら…と心配になってきました。

同社は現在、破産管財人の管理下に置かれ、事業の新たな買い手を探している状態。
今日のIrish Timesの記事によれば、米国のある企業買収会社により買い取られる可能性が出てきたようですが、万が一、買い手が付かない場合には、ウォーターフォード市内の工場で働く800人はもちろんのこと、アイルランド・英国合わせて2700人の雇用が失われるとか…。
当然、ウォーターフォード市のサービス産業に従事する人たちにも、影響が出てくることでしょう。

こういった伝統工芸が失われていくのを見るのは、なんとも寂しいものです。
どうにか再生のめどがついて、この夏も日本からのお客様をウォーターフォードの工場見学にご案内できるよう願うばかりです。

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コメント

シャー

今朝の朝日新聞に出ていましたが、ウォーターフォード・ウェッジウッド社はアメリカの投資ファンドが買収することで合意したようですね。まずは一安心というところでしょうか。あとは買収先のファンドが、おかしげな経営方針を打ち出さなければいいのですが。
決して多いとはいえないアイルランドの伝統産業のひとつなので、良い方向に向けて再出発してほしいものです。

naokoguide

シャーさんへ
ほんと、ひと安心ですね。シャーさんのおっしゃるとおり、これまでの伝統を残した形で、よい方向に向かってくれるといいですね。
非公開コメント

naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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