アイルランド南西部のカウンティー・ケリー(Co. Kerry)は、19世紀からの伝統的な観光地。
山と湖が織り成す美しい風景を、いろいろな方法で楽しむことが出来ます。
昨日はグループの皆さんと、馬車とボートでダンロー渓谷(Gap of Dunloe)越えをしました。
氷河によって削られた約11キロの渓谷を、ジャンティング・カーと呼ばれる昔ながらの馬車でしゃんしゃんと進んでいきます。

向こうに見える深い谷間が、ダンロー渓谷
ダンロー渓谷は、ケリー周遊路で有名なイベラ半島の背骨を成すマックギルクディー山脈の中にあります。
山脈を南北に越えることの出来るポイントはここだけ。
こだまが響き渡る谷や、いくつもの氷河湖を馬車で走っていると、まるで19世紀にタイムスリップしたような気分。

こんな小さな氷河湖が、谷の中にいくつもあります
今回のグループさんは健脚ぞろいで、8名中3名様は馬車には乗らず、11キロの行程をすべて徒歩で楽しまれました!
私たち馬車組も、峠の最高地点で馬車を降りて、最後の3キロ半ほどは歩いて谷を下りました。

元気にウォーキングを楽しむ皆さん

国立公園内に入ったところで、小鹿に遭遇!
渓谷を越えて国立公園内に入ると、ロード・ブランドンズ・コテージ(Lord Brandon's Cottage)という休憩所があり、ここがアッパー・レイク(Upper Lake)というキラーニー湖群の最初の湖のほとり。
コテージでランチ休憩を取った後、午後はボートに乗って、3つの湖をボートで下ります。

12人乗りのボート。皆さん、救命胴衣を着けて、いざ出発!
約1時間強かけて、3つの湖をのんびりと下ります。
素晴らしいお天気に恵まれ、本当に楽しいボート・クルーズ。周囲の景色は目を見張るほど美しく、時折りちょっと、日本風?な、なんだかミステリアスな静けさがただよう場所も。

湖と湖をつなぐ橋。この橋をくぐる時に願い事を唱えるとかなうと言われています!

ミーティング・オブ・ウォーター近く。この辺りの水際には、絶対に妖精が住んでいる!と思わせるような神秘的な空気が漂います…
3つ目の最後の湖、ロウアー・レイク(Lower Lake、またはLouch Leane=ロック・リーンとも言います)に出てくると、その広さに、まるで大海原に出てきたかのような錯覚に。
そして、15世紀の古城ロス・キャッスル(Ross Castle)が見えてくると、楽しかった湖下りもそろそろ終点です。

このダンロー渓谷越えをするといつも、伝統的な観光地ケリーの魅力は偉大だな~とあらためて感じさせられます。
これぞ、アイルランド観光の王道!特に、昨日のようなお天気のいい日には、最高に充実感を感じられるケリー観光の仕方が、このダンロー渓谷越えと湖下りのような気がします。
※ダンロー渓谷への入り口は、Kate Keaney's Cottage(キラーニーより車で20分程)。個人で行かれる場合は、キラーニー発のさまざまな1日観光ツアーがあるので、それを利用するのが便利でしょう。
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コメント
ta-san
2008/09/25 URL 編集
Pearl
ストレスがゼロになる開放感を味いましたから。
妖精の小島で過ごした時間も最高でした。
あぁ~、もう一度行きたいな~。
2008/09/27 URL 編集
naokoguide
こちらこそ、あの時は楽しかったね~。ありがとうございました!
今思い返しても、あれは本当に不思議な時間でした。
妖精の国の時間の流れ方だったよね~!
またみんなで行けたらいいな~と心から思います。
2008/10/01 URL 編集