約1週間の英国旅行のご案内を終え、ダブリンに戻りました。

ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターゆかりの地、湖水地方のニアソーリー村にて
湖水地方でワーズワースやビアトリクス・ポターゆかりの地を訪ね、ブロンテ姉妹の暮らしたハワースで荒野を歩き、最後はロンドン見物。
自然の中をウォーキングしたり、小さな街を散策したり、ミュージカルを見たり…懇意のお客様と和気あいあいの楽しい旅でした。
私自身もひさしぶりの英国を満喫させていただき、ご案内の機会を作ってくださったお客様に心から感謝しています。

湖水地方では、ビアトリクス・ポターのヒルトップ農場に隣接するカントリーハウス・ホテルに宿泊しました

お食事もとってもおいしかった…なぜか夢のようにおいしかったプリン!

ヒースが満開!ハワースの荒野を歩き、『嵐が丘』の世界を満喫

寝転がって空を見たら、円形の虹が出ていました

お決まりで見に行ったロンドンの衛兵交代。思いがけず堪能してしまった…!
英国は、アイルランドと似ているようで違う国。
英国を通してさまざまな点からアイルランドについて考えることも多く、特に環境保護についてはさまざまなことを感じました。
現在、英国一の地主であるナショナル・トラストは、今から100年以上も前に造られた組織。
メンバーシップと寄付、ボランティア活動により成り立つナショナル・トラストですが、湖水地方にはナショナル・トラスト所有の土地が多く、そのおかげで美しい景観や環境が保たれています。
しかしこれを徹底できるのも、19世紀という早い時代に産業革命を経験した英国だからこそ。
現在、開発と環境保護が同時進行しているアイルランドでは、この2つの兼ね合いがとっても難しいのです。
ヘリテージ・タウンであってもモダンなショップフロントがあったり、新しい道路建設と史跡保存のどちらを優先するかで衝突したり…。
それでも、湖水地方の非の打ち所のないような景観の中で、ごちゃごちゃちまちましたアイルランドを懐かしく思うこともしばしば。
開発してみたり、やっぱり違ったと取りやめてみたり、なんだか徹底しきれないアイルランドの景観が、ある意味人間臭くて落ち着くんですよね。
ブロンテ姉妹ゆかりのハワースで見た一面ヒースの花咲く荒野が素晴らしかったので、そのことはまた別の機会に書かせていただこうと思っています。

ジェレミー・フィッシャーの舞台となった湖水地方のエスウェイト湖畔にて。絵本の中の動物たちが今にも出てきそうな景色がいっぱいでした
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