緑の島アイルランドですが、実は国土面積の14%は茶色い泥炭地。
大昔の木の根っこや植物が、アイルランドの湿気のある気候で腐って堆積し、2~8メートルの深い層になったものです。
アイルランドの内陸部には、ブラックウォーター泥炭地(Blackwater bog)と呼ばれる23000エーカーにわたる大規模な泥炭地があり、ボード・ナ・モナ(Bord na Mna)という半国営の会社により管理されています。
そこでは泥炭が商業用に採掘され、火力発電の燃料になったり、ピート・ブリックと呼ばれる固形燃料が作られたりしていますが、その泥炭地の中を、ボグ・トレイン(泥炭列車)でめぐるツアーがあり、とても面白いのです。
The Clonmacnoise and West Offaly Railway(Shannonbridge, Co. Offely) …4~8月の泥炭採掘時期のみ運行
カラフルな可愛らしい列車に乗って、9キロの泥炭ツアー。実際の作業用のレールの上を走ります。
泥炭地や採掘風景、周辺のワイルドライフを眺めながら、車内で泥炭に関するさまざまな説明を聞くので、ツアーが終わると、皆さんすっかり泥炭博士に。
途中、泥炭地に降り立ち、昔ながらの手掘りでの泥炭掘りを体験。

雨にも負けず、勇ましく泥炭掘りに挑戦するお客様!
ブラックウォーター泥炭地での採掘量は、年間約1万トン。
近くの火力発電所に運ばれ、アイルランドの全電力の3%がここの泥炭から作り出されます。
アイルランドの伝統的なエネルギー資源である泥炭について、よく知りたい方にはおすすめの、楽しいアトラクションです。
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