『Once ダブリンの街角で』のグレン・ハンサード(Glen Hansard)とマルケタ・イルグロヴァ(Marketa Irglova)が、見事、アカデミー賞最優秀歌曲賞の栄冠に輝きました!
(一昨日のブログ、
アカデミー候補のアイリッシュ参照)
http://oscar.com/より
2度目の最優秀主演男優賞を受賞したウィックロウ在住のダニエル・デイルースと共に、今日は一日、各時間のTVニュースでグレンとマルケタの受賞スピーチが何度も放映されました。
「In Hollywood, sometimes dreams do come true!(ハリウッドで夢がかなうこともあるんですよ!)」などと締めくくられ、このロー・バジェットのささやかなアイルランド映画がオスカーを受賞したことに、誰もが興奮気味です。
ダブリン市内の音楽関係のショップでは、受賞を記念して『Once』のサウンドトラックやDVDが今朝からずらりと並べられているとのこと。
受賞スピーチは非常にこの2人らしくて、独特の存在感が、ある意味、ステージを圧倒していました(笑)。
グレンはオスカー像を握りながら、「Make art! Make art!」を熱く繰り返し、マルケタは喜びながらも冷静。「この受賞はすべてのインディーズのミュージシャンにとって意味あることです。どんなに夢から離れていてもあきらめないで」と、自分だけ舞い上がらないところがまだ若いのにスゴイですね。
先ほど授賞式のハイライトをTVで見たのですが、2人の紹介役として登場したのは、ダブリン出身の俳優コリン・ファレル(Colin Farrell)でした。
そして、受賞曲となった‘Falling Slowly’を演奏するグレン・ハンサードは、普段よりちょっと緊張した面持ちながらも、手にはやっぱり、いつもの穴の空いたギター!(『Once』の中で弾いているものと同じ。ご本人愛用の私物)
ハリウッドの大舞台でも自分は自分、こういうところがいいですよね。
まるで映画のストーリーを体現するかのような、『Once』のサクセス・ストーリー。マルケタが言うとおり、この2人のオスカー受賞は、世界中のアーティストたちに夢と希望を与えてくれるものだと思います。
アイルランド映画の未来も、ますます活気あるものになることでしょう。
※日本での今後の上映予定はこちら→
Cinema Topics Online
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コメント
K(石の上にも3X年)
グレンのスピーチはさすがアイリッシュ、早口で音楽的で思わず聞き惚れてしまいました。あまりにもいいスピーチだったので舞台スタッフが「受賞スピーチは終わった」と勘違いしたらしく、続けてスピーチをしようとしていたマルケタのマイクが切られてしまい、代わりに音楽が流れ始め、二人は退場せざるを得ないことに。結局コマーシャルの後で謝罪があってマルケタが再び壇上に登ったのでホッとしました。それにしても二人とも本当にいいスピーチでしたね。
2008/02/26 URL 編集
Pearl
2008/02/26 URL 編集
naokoguide
マルケタのスピーチが切られてしまって後で再登場したのは、そんないきさつだったんですね。ライブで見られなかったので、わかりませんでした。
本当に私も、自分のことのように嬉しく、興奮してしまいました!
2008/02/28 URL 編集
naokoguide
これからどんな女性になっていくのか、楽しみですよね。
2008/02/28 URL 編集
本多秀正
あまりの素敵さにWebを調べまくり たどり着きました(*^_^*)
ダブリンといえば
映画『ザ・コミットメンツ』が大好きで
いつか行ってみたいなと思っています
2013/06/29 URL 編集
naokoguide
ずい分前の記事なのに、探して読んでくださりありがとうございます。Once、いいですよね。
いつかぜひ、アイルランドにいらしてくださいね。これからもよろしくお願いいたします。
2013/06/30 URL 編集