ダブリンからの半日エクスカーションで、
グレンダーロックへ。
ここは、
7世紀に聖ケビンによって開かれた谷間の修道院跡地。
絵のように美しい景色と澄んだ空気の中に、石造りの教会堂などの廃墟が点在しています。
そのひとつ、
聖ケビン教会がこちら。

煙突のような見張り塔のせいか、なんだかとてもメルヘンチックなこの建物は、創始者ケビンにちなむたいへん重要なものだったようです。
アイルランドの聖人伝説には面白い話が多いのですが、
聖ケビンのストーリーは極め付けです。
高貴な家に生まれついた
王子様だったケビン、容姿にも恵まれ、とってもハンサムな青年に育ちました。
当然、
女性にモテモテ、ところが、キリスト教の道を志すケビンにとって、群がる女性たちは修行の妨げでしかありません。
悩んだ末にやってきたのが、
ウィックロウの山の中。洞窟でひとり、隠者として修行生活に励むのです。
ところがある朝目覚めてみると、なんと
ストーカーの女性のひとりが、飛び掛らんばかりに自分に覆いかぶさろうとしているではありませんか!
驚きのあまり、ケビンはその
女性を突き飛ばし、そのまま一目散に山を降り、着いた谷間が現在のグレンダーロック…というわけです。
なんという話…!!
そこで修道院を開いたケビンは、さぞかしハッピーだったのでしょう、
伝説によると120歳まで長生きしたそうです!
こんな話が真面目に語り継がれているアイルランドって、やっぱりオモシロイ…!
- 関連記事
-
コメント