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峠の名所、ヒーリー・パス(ベラ半島研修・2)

ベラ半島への研修旅行の続きです。

アイルランドの南西部には、大西洋に突き出した有名な半島がいくつかあります。
北のケリー側より、ディングル半島、リング・オヴ・ケリー、そしてベラ半島(Beara Peninsula, Co.Kerry & Cork)…と続くのですが、始めの2つに比して圧倒的に観光化されていないのがベラ半島です。

海岸沿いをぐるりと周遊(137km)することも出来ますが、半島の背骨を成すカハ山脈(Caha Mountains)を横切るヒーリー・パス(Healy Pass)を越えたかった私たちは、1日目に半島の付け根側(東側)を周り、2日目にあらためて突端部分(西側)へ足を延ばすことに。

Ardrigole(Co.Cork)からLauragh(Co,Kerry)までの約13km(8マイル)の道路(R574)上に位置するヒーリー・パス。
峠へ至るヘアピン・カーブも有名で、ラリーの格好のコースとして、世界中のレーサーたちが憧れる場所でもあります。

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峠のヴューポイントより(コーク側)

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有名なヘアピン・カーブ!(こちらのHPより)…道路工事に当たった労働者たちが酔っ払っていたために、曲がってしまったと言われています(笑)

ヒーリー・パスの開通は1847年、アイルランドが空前絶後の大飢饉に見舞われていた時のこと。飢饉による失業対策も兼ねて行われた大工事でした。
峠の名は、道路建設に尽力したウェスト・コーク出身の政治家ティム・ヒーリーことティモシー・マイケル・ヒーリー(Timothy Michael Healy, 1855-1931)に由来。彼の死後に「ティム・ヒーリー・パス」と名付けられました。
ヒーリーは1922年のアイルランド独立に際し、初代アイルランド自由国総督となった人物です。(当時は英領の中での自治でしたので、英国王の代理としての「総督」がいたのでした)

カウンティー・コークとカウンティー・ケリーの県境でもあるこの峠。
コークもケリーもお国意識が非常に強いお隣り同士。昔はお葬式の行列が通る際、カウンティー変わるこの場所で、亡骸を棺に納めたそうです。

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コークとケリーの県境をまたぐケリー・ウーマンのディアドラ。彼女の後ろにある「フラット・ストーン」が県境のしるし

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ようこそケリーへ!

峠を越えてケリー側へ入ると、景色も一変。
コーク側からケリー側へ下りる方が、湖や山が徐々に見えてくるので、眺めがいいかもしれませんね。

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遠くにはリング・オヴ・ケリーの山々が見えました

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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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