年末年始の日本滞在時、脳科学者の茂木健一郎さんが書かれたものを読んでいた時のこと。「セレンディピィティ(Serendipity)」という、聞きなれない言葉が出てきました。
なんだか魔法がかった響きのこの言葉、響きだけでなく、その意味も素敵。
「セレンディピィティ」とは「偶然により、予期せぬ良いもの、面白いものに遭遇する能力」のことで、言い換えれば、「予期せぬ幸福をつかむ能力」。
古い童話から生まれた言葉で、その昔、セレンディップ国(現在のスリランカ)の3人の王子が旅をしていて、予想外のハプニングに遭遇、本来探していたわけではなかった「面白い発見」をしたことに由来するそうです。(詳しくは
こちら)
なるほど、人生の醍醐味を味わうための能力をひと言で表すこんな素敵な言葉があったのね、と感激、すっかり気に入ってしまいました。
人生って、往々にして「偶然という名の必然」が幸福を招いたりするものですよね。偶然それてしまった脇道を楽しめるかどうか、また、脇道にそれる余裕があるかどうか。セレンディピィティの有無は、そこで差が出るような気がします。
だとすれば、アイルランド人はかなりセレンディピィティが高い国民かもしれません!
ところで、
週末の旅行の際、文字通りの「セレンディピィティ」を発見。

本来は立ち寄る予定はしていなかったキラーニーの町。友人Sineadの携帯電話が故障、閉店ぎりぎりでキラーニーのVodafone Shopへ飛び込んだところ、目の前に「セレンディピィティ」という名のショップが。
実生活の中でこの言葉を目にしたのは初めてだったので、これぞシンクロニティー!と嬉しくなって、思わず写真を撮ってしまいました(笑)。
「セレンディピィティ」によって見つけた「セレンディピィティ」。
ちなみにアイリッシュ・クラフトのお店です。
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コメント
Pearl
2008/01/31 URL 編集
アンナム
それにしても茂木さんはロマンチスト、のような気がしてきました。科学者はみんなそうか、、
2008/02/01 URL 編集
naokoguide
2008/02/02 URL 編集