展示会の通訳の仕事も、いよいよ今日で最終日。
暇だった初日が嘘のように日を追うごとに忙しくなっていき、今日はほとんど一日中、バイヤーさんと会場を回っていました。
あるバイヤーさんとご一緒に回った際、取引先とのバックグランドが全く分からぬまま、いきなり通訳に入らなければならなくなりました。
それほど複雑な話ではないものの、知らないと全然わからない話。理解が全く出来ないため、とにかく集中して聞き、一語も漏らさないように逐語訳に徹しました。
結果、取引先との誤解が解けて、商談が成立したようです。その時自分が、自分自身ではなく、「変換マシーン」と化していることに気がつき、おお、この感覚が通訳だ、と肌で感じました。
ガイド業というのは、「共通知識のローカライゼーション」が必要とされる仕事。ところが通訳は、それをやってはいけないのです。
これまでここの壁がどうしてもうまく越えられず、どうも通訳業にはちょっとした劣等感を感じていましたが、今回の展示会の仕事を通して、その部分が少しクリアになったような気がします。
「来るものは拒まず」の姿勢で、いただいたお仕事は恐れず・文句を言わず受ける。この姿勢を貫いてよかったな、としみじみ思った瞬間でした。
これからも仕事の幅をより広げていけるよう、頑張っていこうと思います。

4日間通ったRDS
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コメント
Pearl
色々なことが身になっているようで、素晴らしいわ。
仕事をする上で「来るもの拒まず」というのはとてもカッコイイ響きだけれど、実は凄くしんどい。私も基本姿勢はそうなのですが、それで失敗したこともあるのでバランスを見極めることが大事だな~とつくづく思います。でも苦労が多い分上手く出来たら得られる達成感もひとしお。
naokoguideさんは私のような失敗はしないと思うから、今後も色々な分野で活躍して下さいね。
2008/01/25 URL 編集
秋谷美保子
2008/01/26 URL 編集
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2008/01/27 編集
naokoguide
いつもありがとうございます。お元気でお過ごし下さい。
2008/01/28 URL 編集