楽しかった日本での休暇も終わり、約5週間ぶりにアイルランドに戻りました。
日本を離れる時はちょっと寂しい気持ちになりましたが、ホームシックや時差ボケになる間もなく、戻って早々に仕事の電話や打ち合わせに追われ、忙しく過ごしています。有り難いことです。
ご存知のように、日本‐アイルランド間は直行便がないので、ヨーロッパ内のどこかの空港で乗り継いで来なければなりません。昨晩、私はロンドン・ヒースロー空港を経由してきたのですが、アイルランド行きの発着ゲートへ至るあの長~いトンネルのような通路を歩きながら、「ああ、帰って来たな~」としみじみ実感。
壁にはMagners(アイルランド産リンゴの発泡酒。アイルランド国内ではBulmersと言います)の大きな広告。リンゴ園にヒツジがポツリ、ポツリといる、いかにもアイルランド、といった牧歌的な写真が。
それを見た、私の前を歩いていたアメリカ人らしき一団が、「オー、アイルランドだ!」と嬉しそうに叫んでいました。そう、まだ英国内でありながら、ヒースローのまさにあの辺りから、じわじわとアイルランドっぽくなっていくんですよね。
あの隔離された(としか思えない!)アイルランド行き発着ゲート、そこへ至る異様に長い通路(まるで「アイルランドへ続く秘密の抜け道」のよう。あそこを通るうちに魔法にかけられそうで、ちょっとウレシ・コワイ感じ…)は、ただ長いだけではなく、アイルランドへ一歩、一歩、近づいていくのね~、という妙な興奮&独特の旅情を掻き立てるのに、実は絶大なる効果を発揮していたのでした!
(と思って歩いていただければ、長さも気にならないでしょう…笑)
通路を抜けてゲートへ着くと、そこはもう小アイルランド状態。
雑然とした雰囲気の中、早速飲んでいる人々も。イギリス訛りの英語に混じって、ダブリンやコークのアクセントがあちこちから聞こえてきます。
最近は英国人で英愛を行き来する人も多くなったので、以前ほどコテコテな雰囲気はなくなったものの、それでもあの、ヒースローの不思議なエリアに足を踏み入れるといつも、これから乗るのが飛行機ではなく、船であるかのような気持ちになるのは私だけでしょうか。
ちなみにダブリン空港へ到着すると、アイルランドではなく、ポーランドへ来たかと思ってしまいました…。
船でアイリッシュ海を…なんて懐かしい夢もどこへやら、いろいろな意味で一気に目が覚めてしまうのが、2008年のダブリンの現状なのでした。
※ご参考までに…ヒースロー空港でのセキュリティー・チェックですが、1月7日をもって、
機内手荷物は2個までOKとなりました。(これまで、すべてをひとつのバッグに押し込めるなど工夫して、手荷物を1個にしなければセキュリティーを通してもらえなかったのです。)液体に関するルールは、これまで通りです。
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コメント
アンナム
まるでレドモンドへ到着した時にギルバートが言う、「さあ、いよいよ乗り出したね」という場面を彷彿とさせるようなあなたの文章でした。
アイルランドでのご活躍を陰ながら応援しています。
2008/01/17 URL 編集
naokoguide
とうとう帰ってきてしまいました…。
いただいたコメントに、ちょっとウルウルしてしまいました。やはりまだ、ちょっとホームシック気味かもしれません。
人生の何もかもが「修行」に思える今日この頃。でもそう受け止めると、「な~んだ、これも修行か」と思えて、納得することが出来るみたい。
今年もよろしくお願いいたします!
2008/01/19 URL 編集
ねこねこ
ヒースローにそんな「秘密の抜け道」があるなんて、
知りませんでした!!
いつかアイルランドに行くときは、
ロンドン経由で行こうと思っています
(ロンドンも大好きなので。。。)
「秘密の抜け道」、通るのが楽しみです♪
PS
遅ればせながら、「once」のレビューを書きました♪♪
(駄文なのでお恥ずかしいのですけれど)
http://quietstars.blog119.fc2.com/blog-entry-73.html
2008/01/19 URL 編集
naokoguide
2008/01/21 URL 編集