高崎に住む友人のMちゃん宅へ。
ブルーウィローのティーセットでお茶を入れてくれる、素敵なカフェに連れて行ってもらいました。

紅茶のお店・
Liberty(群馬県前橋市)
ひと頃、私たち仲間の中でさかんに話題になったウィロー・パターン。
きっかけは、『アンの青春』でデイビーが割ってしまった「呉素焼きの皿」(村岡花子・訳)が実は「ブルー・ウィロー」であったということ。(オタクな話ですみません…)
18~19世紀、英国でシノワズリー(中国趣味)が流行った頃に盛んに作られたもので、柳・楼閣・橋・小舟・二羽の鳥…といったモチーフが描かれているのが特徴。そのモチーフは、中国に古くから伝わる悲恋物語とベースとしているそうです。
楼閣に閉じ込められたお姫様を救い出す、若くハンサムな使用人。脱出した2人は小舟に乗って逃げるも捕らえられ、身分違いの恋のために殺されてしまう。死後も変わらぬ愛で結ばれた2人は、二羽の鳥に姿を変えて大空へと舞いあがる…。
あの渋い絵柄に、そんなロマンチックな物語が隠されていたとは。知ったときは驚きました。
(ウィロー・パターンの写真や詳しい解説は、
こちらの方のHPに詳しく、参考になります)
アイルランドでも、古い城や屋敷でしばしば目にするウィロー・パターンの食器類。
屋敷に住んだ人々が使用したであろう立派な大皿が、キッチンの高いところにさり気なく飾られていたりします。大皿は、今では需要が少なく生産されることがあまりないため、ウィローのアンティークの中でも特に貴重品なんだそうです。
このブログでしばしばご紹介しているダブリンの
The Cake Caféでは、ウィロー・パターンの食器をふんだんに、しかも、とても上手に使っています。


タヌキ…のはずないけれど、タヌキみたいなティーポット!これもウィローのお仲間…?(いずれも2007年6月撮影)
フルーツケーキの皿やミルクピッチャー、砂糖入れは、テイストは同じでも、色・柄はてんでバラバラ。
あまりこだわらず、ちょっと外した感じが返っておしゃれですよね。この「外し感」がアイルランドのカフェらしくもあり、居心地のいい空間を作ってくれているように思います。(
先日発売されたGEMSTONEのアイルランドに、プロのカメラマンさんの素敵な写真で掲載されています)
この日はまだそろっている方で、ティーカップとソーサーが違う色・柄のことも。
花柄ウィローや、ピンク・ウィローにお目にかかったのも、このカフェでした。お料理に隠されて、肝心の悲恋ストーリーが見えないのですが…(笑)。

ふちに花柄、見えますか?(2007年2月撮影)

ピンク&花柄のアレンジ(2007年10月撮影)
やはり食器も味のうち、素敵なもの、お気に入りのものでいただくと何倍にもおいしく感じるから不思議ですね。
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コメント
ta-san
2007/12/28 URL 編集
Boru
アイリッシュらしくて微笑ましいです(^^)
2007/12/28 URL 編集
naokoguide
そうそう、お皿は口実、そこに載っているモノの方が大事だったりして…ね!
Boruさんへ
これを日本でやったら、ただのバラバラになっちゃうような気がしますが、アイルランドだと返って自然でおしゃれですよね。
2007/12/29 URL 編集
Wildean
こんなすてきなダブリンのカフェにぜひ行ってみたい!
昨日は1年ぶりにお会いできて、ほんとに嬉しかったです^^
ブログ読むとますますアイルランド行きたくなります!
地球の歩き方も見てみますね~
これからもナオコさんの活躍楽しみにしています。
p.s.ナオコさんのメールアドレス、PCシステム入れ替えてわからなくなっていて・・・すみませんが、お時間あるとき、一度メールしていただけますか??
2007/12/31 URL 編集
naokoguide
こちらこそ、お会いできて良かった!
今度はもっとゆっくりお話できるといいですね。
のちほど、メールさせていただきます。
よいお年を!
2007/12/31 URL 編集