姉の家にあったDVDで、久しぶりに観た
ジョン・フォード監督(John Ford)のこの映画。
静かなる男(The Quiet Man, 1952)
今回久しぶりに観て、さすが名作とあらためて感動。
ストーリーは痛快、かつ、筋はシンプルながらなかなか凝った作り。半世紀の歳月を経た今も尚、ファンが多いのもうなずけます。
音楽シーンも多く、これって50年前の『Once』なのかも…と思ってしまったくらい。アイルランド民謡満載で、音楽映画といってもいいくらいです。
『Isle of Inisfree』から始まって、『Wild Colonial Boy』、『Galway Bay』など、突然みんなで歌いだすシーンが印象的で、それがまたとても楽しそうで、アイルランドへの旅情を誘うのです。
映画のロケ地はアイルランド西部のゴールウェイ周辺。
コング村(Cong, Co.Mayo)やアッシュフォード城(Ashford Castle, Cong, Co.Mayo)、コネマラ地方(Connemara, Co.Galway)にある橋やコテージなど、ツアーでよく行く場所ばかりです。
お客様にいつもこの映画の話をさせていただくので、実際に見た回数以上に、ロケ地情報や撮影当時の裏話にすっかり詳しくなってしまいました(笑)。
映画を観ていると、ああ、あそこはコング村のあの路地ね~、アッシュフォード城の手前の橋ね~、などど分かるので、なんだか昔のアイルランドにタイムスリップした気分です。

アッシュフォード城の橋

コング村にあるレストラン、その名も「ミケリーンズ」。映画の中のミケリーンみたいな老ウェイターさんが本当にいます!(いずれも2006年8月撮影)
ところで、メアリー・ケイト役のアイルランド人女優モーリン・オハラ(Maureen O'Hara)さんは今年87歳になられ、今もお元気でいらっしゃいます。アイルランド南西部に邸宅があり、時々いらっしゃっておられるとか。
ダブリン生まれの彼女はアイルランド語がペラペラで、映画の中でもちらりと披露されているのですが、今回見たときは単語がいくつか聞き取れて嬉しかったです。
それにしても、こういう古きよき時代の映画っていいですね。
突っ込みどころも満載で楽しく、観終わったあとにずっしり充実感がありました。
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