絵のように美しい景色の中での、お2人だけのケルティック・ウエディングに、コーディネーターとして立ち合わせていただきました。
このたび挙式されたK様ご夫妻は、
私が主催するHPを見てお問い合わせ下さったお客様。
以前にアイルランドを旅して気に入られというご主人様のすすめで、
ハネムーンを兼ねた挙式の場所として、アラン諸島イニシュモア島を選んでくださいました。
大西洋を見晴らす丘の上の教会での、ロマンチックなウェディング。セレモニーを執り行ってくださったのは、
島在住のモロイ神父です。
ケルト時代の儀式や風習を取り込んだセレモニーは、幻想的なケルティック・ミュージックの生演奏と共に、おごそかに進められました。
女性らしさのシンボルである湧き水、男性らしさのシンボルである古代の立石などで、新郎新婦への祝福が行われたあと、いよいよ祭壇の前での愛の誓いです。
ここで興味深かったのは、指輪の交換後、
新郎新婦2人の手を交互に重ね合わせて、それを布で結び合わせる儀式。

前夜の打ち合わせの際、新郎のTさんが、
聖書に登場する組み紐文様などと関連付けておられ、なるほど、と面白く思いました。
また
日本でも、大事な時には“結ぶ”ことで縁起を担ぐ場面があるような気がします。水引とか、ハチマキを締めるとか…!
最後に、その昔、修道院の日時計の役割をしていた
“契約の石”に布を3度通して願い事をする儀式で締めくくり。
私もここで、お2人の末永い幸せをお祈りさせていただきました。
鮮やかな緑と、やわらかい海風に吹かれての野外での結婚式。
私がいちばん胸を打たれたのは、美しい景色以上に、
K様ご夫妻の式に臨む厳粛で真摯な姿。
ひとつひとつの儀式に想いをこめて、モロイ神父の言葉や音楽に耳を傾けておられるお2人の姿に、とても感激しました。
冬のアイルランドの
変わりやすいお天気も、こんなお2人に味方してくれたことは言うまでもありません。
挙式後、島全体があっという間に霧に包まれていっただけに、式の間にだけ出た晴れ間はまるで奇跡のようでした!
K様ご夫妻、あらためてご結婚おめでとうございます!

(仲良く手を繋いで祭壇に向かうK様ご夫妻)
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2006/01/19 編集