ニューヨークの自由の女神のある島のお隣りに、エリス島(Ellis Island)というもうひとつの島があります。
この島にある赤レンガを使ったヨーロッパ風の美しい建物が、かつてアイルランド人を含む世界各国からの移民たちが、アメリカ本土上陸の前に上陸・通過した移民局でした。

1892年開局。1954年に閉鎖されるまでの62年間に1200万人が通過。現在は博物館となっています
以前にニューヨークに来た時は、時間がなくてチラリとしか見ることができなかったこの博物館。今回は日本語のオーディオガイド付きでじっくりと見学してきました。
このオーディオガイドの説明が、退屈してしまうかと思いきや実に興味深く、ぐんぐん引き込まれてしまい、最終的には2時間近く博物館内で過ごしてしまいました。
当時の移民の喜び・哀しみをすっかり追体験。時代は違えど、アイルランドにおける私の立場も移民のようなもの。メディカル・チェックを含む厳しい検査を受け、ようやくアメリカ本土への上陸を許可された人々の気持ちを、ダブリンのイミグレーション・オフィスでようやくパスポートにスタンプを押してもらった時の自分の気持ちになぞらえて、なんだかじ~んときてしまったりしたのでした。

船から上陸した移民たちが登録を待ったホール。女性は、男性の同伴者または男性の迎えがないと入国を許可されたなかったので、ここで結婚する人もいたそう…

ドイツ人、ロシア人、イタリア人…さまざまな国からの移民たち。上段真ん中の女性はアイルランド人

世界各国からもたらされた品々。ケルティック・クロス(国章のハープと4地域の紋章があしらわれています)とシャムロックのお皿はもちろんアイルランド移民のもの
※エリス島移民博物館
Ellis Island Immigration Museum
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