先日
ドタキャンされてしまった私のドライビング・テスト。
本日、再度お知らせが来て、11月15日が試験日となりました。なんとか今年中に受けられそうで、良かった~。
ところで、アイルランドでは、今日からラーナー・パーミット(Learner Permit)という新しい決まりが制度が導入されて、話題になっています。
これまでのプロビジョナル・ライセンス(日本の仮免のようなもの)はなくなり、今日以降、新しくプロビジョナル・ライセンスを所得する人には、代わりにラーナー・パーミットというのが与えられるというのです。(プロビジョナル・ライセンスについては、
私の過去ブログをご参照下さいませ)
コマゴマとした決まりの見直しがあるのですが、いちばんのポイントは以下の件。
11ヶ月待ちの上、2度のキャンセル…という私の例が示すように、とにかくドライビング・テストのシステムが悪いアイルランド。
よって、2年間というプロビジョナル・ライセンスの期限が切れても、まだフル・ライセンスが所得出来ない人が続出。その場合は、プロビジョナル・ライセンスを更新し続けることになります。
本来、プロビジョナル保持者は、助手席にフル・ライセンス保持者を同乗させないとならない決まりになっているのですが、2度目のプロビジョナルの場合は、その決まりが免除。フル・ライセンス保持者と同様に、一人で運転してもいいことになっていました。
それが、2008年6月30日よりなくなることになったのです。
これが何を意味するかというと、これまでプロビジョナルのままで通勤・通学にマイカーを利用していた人たちの足が、失われてしまうということ。
「教習中なんだから当たり前」なのですが、アイルランドの場合、そうも言えない社会事情があります。
90年代より急激に経済成長し、短期間に車社会へと変わっていったアイルランド。
80年代終わりまでは「一人当たりの車所有率が、ヨーロッパで最も少ない国」のひとつだったアイルランドですが、現在は「車への依存率がヨーロッパで最も高い国」だそうです。
マイカーを所有する人、すなわち運転する人が急に増えて、教える人・テストする人が足りないのです。
首都圏を一歩出ると、公共の交通機関が未発達であることも、車への依存を強めているようです。
車がないと買い物にも仕事にも行くことが出来ない。
学生も、都市部の家賃が高いために、実家から車で通学せざるを得なかったりします。
そういったことを考え合わせると、法的なライセンス云々より、運転経験が優先されてしまっていたというのも分からなくないですね。
現在、アイルランド国内にプロビジョナル・ライセンス保持者は約42万人。なんと人口の10分の一の人が、フル・ライセンスを持たずに路上を走っていることになります!(子供など運転年齢に達していない人を除くと、もっと高い確率となりますね)
うち、12万人が2度目のプロビジョナル保持者。そして、5度目以上(つまり10年以上)の人が3万7000人もいるそうです!
きっと、一生、Lマーク(車の前後に張らなければならないLearnerを表すシール)で乗り回していた人もたくさんいたんだろうな~。
ラーナー・パーミットが導入されることによって、ドライビング・テストの待ち時間を10週間に縮める!と政府は言い切っていますが、みんな本当かな???と怪しんでいます。
制限ばかりされて、不便になるだけなのでは…という声も多い。
来年の6月を目指して、多くの人がドライビング・テストに申し込むでしょうから、余計に待ち時間が長くなってしまったりして。
とりあえず、来月の私のテストは、今度こそキャンセルされずに行われますように~。
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