以前は、日本食なんて食べなくても、全く平気だった私。
おそらく年齢のせいもあるのでしょう、アイルランド滞在が長くなるにつれて、
和風の食事を食べるとほっとするようになってきました。
今やダブリンにも、アジアン・マーケット的なお店が多くあり、いろいろな日本の食材が手に入るようになってきましたが、やはり、基本的なものは日本で買ったものに限る!
今回、日本から私が持ってきた食材は…
お米(新潟産こしひかり)6キロ
うどんなど麺類 たくさん
青くび大根(我が町の名物) 3本
自分の好きなおせんべい
かりんとう
その他、カレーのルー、マーボー豆腐の素などスーツケースは当然、重量オーバー。たまっていたマイレッジで清算出来たから良かったものの、そうでなければ大変でした…。
お米も麺類も、こちらで買えないことはないのですが、やはり日本産のおいしいのがいい!これだけは「もどき」ではイヤなので、重くても最優先してしまいます。
ひとつ忘れてしまったものは、梅干し!
日本にいる頃は、梅干しなんてめったに食べなかったのに、お客様にいただいたりしているうちに、欠かせなくなってきました。
フリーズドライとか、カリカリ梅ではなくて、普通のがベスト。胸焼けする時や、疲れたときに食べると、感激すら覚えます。やはり日本人ですね~。
持って来るべきだった~と後悔していたら、姉からのメール。
そこにはなんと
「梅干しの歌」が張り付けてありました!
お正月に「そういえば、おばあちゃん、梅干しの歌とか、山之内一豊の妻とか、そらんじてくれたよね~」と20年前に亡くなった祖母の話になり、詩が思い出せなかったので、姉が探してくれたようです。
二月・三月花ざかり
ウグイス鳴いた春の日の
楽しい時も夢のうち
五月・六月実が成れば
枝からふるい落とされ
近所の町へ持ち出され
何弁何合量り売り
もとよりすっぱいこの私
塩に漬かってからくなり
シソに染まって赤くなり
七月・八月暑いころ
三日三晩の土用干し
思えば辛いことばかり
それでも世のため人のため
しわは寄っても若い気で
小さい君等の仲間入り
運動会にもついてゆく
ましていくさのその時に
なくてはならない
このわたし
九月・十月秋の日々
山はもみじやかえでが色づいて
里の庭々秋の声
ふたたび仲間は
おにぎりやシソに
巻かれて旅に出る
わたしはさびしく樽の中
十一月・十二この月に
山には雪がちらちらと
里には木枯らし吹き荒れて
庭ではペッタンペッタン餅をつき
樽の中ではブルブルと
私はふるえて年を越し
正月元旦年明けて
書き初め 羽根つき
コマまわし
家で家族が笑顔で雑煮たべ
梅のがふくらんで
花の香りを待ちながら
私は樽の中より
おめでとうおぉ、これです、なつかしい~!
「運動会にもついていく~♪」というところが、子供心にとても印象的だったのですが、今読んでみると、
明治版「泳げたいやきくん」のような哀愁を感じさせる歌ですね~。
しばらく食べることは出来なそうですが、なつかしいおばあちゃんの思い出と共に、この歌を歌って頑張ろうっと!
ちなみ、NHKの大河ドラマで話題の
「山之内一豊の妻」はこちら。
明治生まれの祖母の18番でした!
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2006/01/16 編集