今回の『
ONCE ダブリンの街角で』のプロモーション取材では、ジャーナリストの方々を映画のロケ地めぐりにもご案内しました。
監督のジョン・カーニーが目指したのは、娯楽映画ではなく「ダブリンを舞台にしたフランス映画」といったアートなイメージ。
ロケ地はすべてダブリンとその周辺で、ダブリン在住者には見ていて楽しいくらい、明らかにココと分かるようなお馴染みの場所ばかりです。
まずは、グレン演じる青年がバスキングしているグラフトン通り(Grafton Street)。この辺りで歌っている時に、マルケタ演じる女の子と出会います。

バンドのメンバー集めをした場所。「シン・リジィしか演奏しない」と言い張る彼らは、フィル・ライノット像の前にいました。

レコーディングをしたのはテンプル・バーのサン・スタジオ(Sun Stadios, Crow Street, Temple Bar, Dublin2)。入り口でうろうろしていると、親切にも中に入れて写真を撮らせてくれました。

レコーディングが終了し、カー・テストの後でみんなで青春するドリーマウント・ビーチ(Dollymount Beach、Bull Island off Clontarf Road, Dublin3)。

マルケタ演じる女の子が住むアパート(21 Mountjoy Square East, Dublin1)はここ!

2人がバイクで出かけ、マルケタが結婚していることを話すシーンは、ダブリン南郊外のキライニー・ヒル(Killiney Hill)。映画の中でもこんなふうにバックにウィックロウの山々が見えています。

(写真は
Virtual Touristより。ちなみに、この近くにはエンヤやボノの豪邸があります)
そして、グレン演じる青年の実家、掃除機屋さん(Hoover Centre, Harold's Cross Village, Dublin6)もちゃんと実在します!

グレンとマルケタがダブリン・バスに乗ってここへ行く途中、バスの窓にハロッズ・クロスの目印であるハイ・クロスがくっきり映っていたので、この辺かな~と思ったらその通りでした!
その他、マルケタがピアノを弾く楽器屋さんはウォルトンズ(
Waltons, George Street South)、ギター・ケースのお金が盗まれて追いかけて行く公園はセント・スティーブンズ・グリーン(St. Stephan's Green)、2人が一緒に歩くマーケット(George Street Market)、レコーディング後に歩くのはテンプル・バー(Temple Bar)…などなど。
ダブリン空港のエスカレーターでのシーンというのも撮影されたそうですが、使われることはありませんでした。
自分の暮らす街が映画や小説に出てくるのって、なんだか楽しいですよね。
そういえば、私の実家近くの河原が『
たそがれ清兵衛』に出てきた時も、「あっ、ここだ~!」と興奮して見たものでした(笑)。
※関連ブログ:
『ONCE』の監督ジョン・カーニー/
『ONCE』の主演グレンとマルケタ