夏の
GAAスポーツ・シーズンもいよいよ大詰め。
今週末はゲーリック・フットボールの準決勝で、ダブリンが競合ケリー(過去最多優勝県!)と対戦します。
アイルランドでは夏の間、
国技であるゲーリック・フットボールとハーリングの県対抗試合がほほ毎週末行われ、9月のオール・アイルランド国内優勝決定戦に向けて、盛り上がっていくのです。
ハーリングの方はすでに決勝出場県が決まっており、
今年のオール・アイルランド決勝戦はキルケニー対リマリック。
キルケニーは常連ですが、リマリックはめったに決勝まで上ってくることのない県とあって、大変な興奮ぶり。
数日前の
The Irish Timesに、こんな面白い記事が載っていました。
キルケニーもリマリックも農業人口の多い地域で、選手にもサポーターにもファーマーが多い。
酪農を行っている農家では、朝晩1日2回の搾乳が日課。
ハーリングの国内決勝戦は9月の第2日曜日の午後に行われるのですが、
ダブリンまで試合にかけつけた場合は、その日の夕方の搾乳時間に間に合わない。
酪農を行っている選手やサポーターたちは、
試合か、搾乳か…のジレンマにおちいっているというのです。
ところが科学者が発表した説によると、
ウシの搾乳が日に2回不可欠なのは4~7月であり、それ以外の月は、月に13回までならスキップしてもミルクの品質には影響がないとのこと。
試合の日は、搾乳を気にすることなく、思う存分楽しんでOKですよ~と書かれていました!
ゲーリック・スポーツは完全なるアマチュア制。
選手たちはプレイすることでは何の報酬も受けていないので、どんなスター選手でも、日常は普通の会社員だったり、ファーマーだったりするのです。
デイリー・ファーム出身の選手やサポーターたちは、この新聞の発表で、ほっと胸を撫で下ろしたことでしょう~。

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