先日、ベルファーストでお迎えしたお客様は、
北アイルランド問題の実情を学びにいらした高校生のグループさん。
ベルファースト市内を見学した翌日、
コリメーラ・コミュニティー・センター(Corrymeela Community Centre)という場所へ体験学習にお連れしました。


ベルファーストより車で1時間半。アントリム海岸沿いのBallycastle近く
1965年設立のこのセンターでは、
北アイルランドのプロテスタント系・カトリック系それぞれの子供たちを一緒にするためのさまざまな活動が行われています。
北アイルランドでは、宗派によって通う学校が異なるため、子供たちの中にも宗派の壁が出来やすいことが問題となっています。
このセンターでは、
違う学校の子供と交流を持ち、互いを信頼することを学ぶために、年間2~3回ここへ来て活動をするように薦めているそうです。
北アイルランド紛争が激しかった頃は、紛争地域に住む子供たちが夏休みを過ごしにここへ来ていたとか。

北アイルランド問題についての説明
信頼を深めることを目的に行われているさまざまなアクティビティーに、日本の高校生の皆さんもチャレンジしてみました。

輪を皆で下へ下げるのですが、これがなかなか難しい!

バケツ・リレーのよう…いずれもチームワークが大切!
それぞれがペイントしたピースを組み合わせて、
ケルティック・クロスを作ったり…

ボランティア・ワーカーの皆さんや、
ベルファーストの紛争地域で育った方と、ディスカッションしたり…

ここへ来る前に、イングランドで2週間の語学研修に参加、ホームステイも体験してきた皆さん。
覚えたての生の英語を駆使して頑張っていました!
センター設立40周年を記念して、2005年には
ダライ・ラマの訪問を受けたというコリメーラ・コミュニティー・センター。
現在の北アイルランドの和平は突然やってきたわけではなく、
コリメーラのような地道な活動を行っていた人たちの、努力の結果なのかもしれませんね。
※かつては数えるほどしかなかった
宗派に関係のない中立的な学校の数は、現在、北アイルランド全土に約60校程あるそうです。
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コメント
ブルトン
7月にアイルランド旅行が決まっており、情報を得たくて、なおこさんのブログを初回から読み始め、毎日の楽しみにしております。
今回のコリメーラの記事でついコメントをしたくなりました。
私も2000年に北アイルランドへ邦人グループのボランティア通訳としてコリメーラへ行った事があるのです。北アイルランドの小学生に日本の小学生から文房具等をプレゼントする企画でした。
ブログの写真の女性に見覚えが。(お名前忘れてしまった。)
かなり貫禄がついていてちょっと定かではないですが、多分彼女です。
他にも、シャノン、赤毛のマイケル、ああ本当に懐かしいです。
私も多くの事を学ばせて頂きました。
まさかなおこさんのブログでコリメーラの事を思い出すとは!
私もケルト文化が大好きで、イギリス留学時代、よくケルト巡りしていました。そしてめぐりめぐって今はブルターニュ人と結婚しております。縁とは面白いものですね。私も日本で添乗員の資格持っていて(ペーパー添乗員ですが)、
なおこさんのプロ意識に感銘しております。まるで自分がガイドになったかのように勝手にシンクロしてブログを楽しんでます。
なおこさんは、ブルターニュのカルナックのドルメンはご覧になりましたか?
もしなければ是非。海も近いので海水浴も楽しめますよ!
ブログ中のb&bのサイトから良い所をみつけられました!
ダブリン、コーク、ディングルを巡る予定です。
ディングルのアイスクリーム屋さんとレストラン絶対行きます!
これからもブログ楽しみにしております!!!
2016/05/27 URL 編集
naokoguide
何年も前の記事を読んでくださり、コメントいただき嬉しいです。ありがとうございます。
コリメーラは日本の高校生さんをお連れして何度か行かせていただきましが、私もいろいろなことを学ばせてもらいました。ブルトンさんのおかげで久しぶりに思い出しました。
ブルターニュはサンマロまでしか行ったことがなく、ぜひぜひ行きたい場所のひとつです。カルナックやケルト史跡、サーフィンもしたいですし、西の方にある小さな島などにも行ってみたいです。数年前に1週間ほどのホリデーをプランしたことがあったのですが、仕事が入って断念しました。近いうちにぜひ行きたいと思っています。
アイルランドの旅、楽しいものになりますよう、心より願っております。私のブログが少しでもお役に立てば幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2016/05/27 URL 編集