昨晩、
スライゴ(Sligo)で泊まったホテルは、19世紀の歴史的建造物。
Clarion Hotel Sligoエリザベス様式の立派なファサードは、1855年、建築家ウィリアム・ディーン・バトラー(William Deane Butler)によるもの。
ダブリンのコノリー駅、キルケニーの聖メアリー(カトリック)大聖堂を手がけた建築家です。(そう言われてみると、コノリー駅とよく似ている…!)
スライゴに建てられたこの建物は、駅でも教会でもなく、なんと
精神病院!
多い時には1000人以上の患者さんが入院生活を送っていたという、
聖コロンバ精神病院(St Columbas Lunatic Asylum)だったのでした…。
20世紀後半になり、患者数の減少、建物の老朽化が進み、
1992年に病院は正式に閉鎖。
4500万ユーロかけて修復・改装が行われ、
2005年にクラリオン・ホテルとしてオープンしました。

天井や窓の高い
ベッド・ルームは、言われてみれば病室っぽいかも…

広々した
ロビーも「待合室」を連想させます

病院時代からの
チャペル。今はホテル・ウェディングに使われます
思い込みの激しい私は、
歴史ある精神病院に宿泊して、心身ともにすっかり癒された感じ~。
ぐっすり眠って、今日は絶好調。
一方、
夜中にうなされたお客様も…!お隣りのベッドで寝ていた妹さんは、
お姉さんの叫び声を聞いて飛び起きたそうです。
ところが、当のご本人は全く覚えておらず、朝起きてみて、サイド・テーブルの上のものが全部床に叩き落されているの見て、びっくり仰天だったとか。
(
妹さんが幻覚を見たのか、お姉さんの記憶がないのか…?どちらなのでしょう)
それぞれの夜を過ごした私たちですが、今朝ホテルを発つ時には、
可愛いツバメの子供たちを発見。
お母さんツバメが餌を運んでくるのを、皆でお利口に待っていました。
こういう光景こそ、いちばんの癒しですね~。

ホテルの玄関口に巣を作るツバメたち
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