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お客様とデモ行進に参加する

本日ご案内したお客様は、アイルランドに来るのは4度目というリピーターさんご夫妻で、当地の政治制度および憲法改正について研究されているという方でした。
アイルランドでは3月8日(金)、家族とケアをめぐる憲法の文言変更についての国民投票があります。(投票の内容については後日あらためてご紹介する予定)
その投票に向けてのキャンペーンや街の様子のリサーチを主目的として来て下さり、シティセンターでおこなわれる「スタンド・トゥギャザー(Stand Together=団結しよう)」というデモ行進の場でビラ配りが行われると聞き、ご一緒に出掛けてみました。

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国民投票は2項目あり、両項目とも「Yes」に投票するよう呼びかける団体がビラやバッジを配っていました。「Ta」はアイルランド語で「Yes」の意味

デモ自体の目的は、社会における分断や不平等への反対、戦争反対などを訴えるもので、さまざまな団体や政党が集結していました。

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こちらは北アイルランドを含む全アイルランド島の統一を掲げるシン・フェイン党

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パレスチナ支援を叫ぶ人々。このところダブリンではほぼ毎週末、ガザで進行中の戦争停止を求める反戦デモがおこなわれています

そのほか、移民や難民、LGBTQ+、障害者、トラベラーズの人々の支援団体など数千人が、差別反対のプラカードやシュプレヒコールを繰り広げてシティセンター北のガーデン・オブ・リメンバランス(Garden of Remembrance)から南のメリオン・スクエア(Merrion Sq)までの約2.5キロを行進。私たちも後ろをついて歩くかたちで参加してみました。

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車両が遮断されたオコンネル通りを「Refugees are welcome here!(ここでは難民を歓迎します!)」と叫ぶ人たちに混じって歩きました。めったに歩くことのできないオコンネル通りの車道を歩いているいると、不謹慎かもしれませんが、セントパトリックスデーのパレードをひと足早くしているかのような気分に…

私たちのようにたまたま居合わせたり、通りがかってその場で賛同して参加してもまったく問題ない雰囲気。行進の後方にいたせいかもしれませんが、お子さん連れや犬を連れて参加している人、歩きながらおしゃべりし合って親交を深めているような人も多々見受けられ、リラックスした和やかなムードでした。
かと思えば、野次を飛ばす通行人があるとシュプレヒコールの声が大きくなり、いっきに盛り上がりを見せたりして(笑)。

成り行きで参加してしまったデモ行進ですが、メリオン・スクエアに到着すると、なんだか不思議な達成感が。夜のニュースで知ったことですが、今日のデモには戦時下のパレスチナにご家族がいる方や、不当な扱いを受けていると感じている難民の方など、当事者である人たちも参加していたそうです。
私ひとりがデモに加わったところで何が変えられるわけではないけれど、こうして人々と一緒に歩いたことで、自分自身の意識がさまざまな問題や、政府の対応により向けられるようになるのは間違いないなあ、と思いました。

この仕事をしていると、お客様のご興味やご依頼のおかげで思いがけない経験をさせていただくことがあります。今日もそんな貴重な一日でした。
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アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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