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ハロウィーンの夜の「トリック・オア・トリート!」

今日はハロウィーン。日が暮れると近所の子どもたちが「トリック・オア・トリート!」に来るので、昼間のうちに準備を。

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今年は何の飾りもしていなかったので、大急ぎで窓にステッカーを。近ごろは防犯上の理由から訪ねて欲しくない家もあり、表に何らかのハロウィーンの飾りをしておくことで「訪問OK」の意味になります

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お菓子の準備。毎年余ってしまうのですが、足りないと困るので多めに(これでまだまだ半分くらい!笑)

一昨日にサマータイムが終了し、日暮れがいっきに早くなりました。夕方5時過ぎ、最初の小さなノックが。

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うわ~、これぞ、ザ・ダブリンの下町!な一団。小さな怪獣の男の子、お母さんに「がお~ってしなさい」って言われるんだけど、よくわかっていなくてカワイイ

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毎年常連のご近所さん。去年はロボットだったけれど、今年はオバケだ~。お父さんに抱っこされた小さなパンプキンちゃんも可愛い

最初のうちはこうして写真を撮らせてもらっていましたが、このあと、スパーダーマン、魔女、ゾンビ集団…などが次々やって来て大忙しに。写真どころじゃなくなった(笑)。
一応「トリック・オア・トリート=お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ」がコンセプトなので、ノックが聞こえたらそぉ~っと扉を開け、こちらも「きゃ~」と驚いて見せたり、「お菓子あげるから、トリックしないで~」などと言ったりするのですが、子どもたちは扉が開いたらもう「お菓子がもらえる!」マインドになっているので、脅かしたりなんてヘタな芝居をする子はまずいません。(笑)
「トリック・オア・トリート」という決まり文句を言う子もほぼなくて、背後にいるお父さんお母さんに「なんて言うんだっけ?」とうながされてやっと「ハロウィーン~」と言うだけの小さい子や、お菓子をもらう前から「サンキュ~」と言ってたり。仮装してご近所をまわるだけでエキサイティングですし、身体に悪そうなお菓子がいっぱいもらえちゃう!ってことに気持ちがいっちゃってるんでしょうね。可愛いなあ。
(きゃ~と怖がる演技をする私のそばで、「ウチの子、仮面とっても怖いのよ」と冷静に言い放つお母さんに笑えた・笑)

ハロウィーンはそもそも古代ケルトの年越し祭り「サウィン(Samhain)」を起源とする、こちら発祥の行事(→説明動画)ですが、この「トリック・オア・トリート」はアメリカから逆輸入された習慣で、私の友人たちが子どもの頃はやっていなかったと聞きます。近所でボンファイヤー(焚火)をして、そこでお菓子をもらう程度だったよう。

子どもたちの仮装がさかんになったのは、やはり『E.T.』(1982)の影響だと思うんですよね。思い返せば、あの映画のハロウィーンの仮装シーンが世界のハロウィーン・ブームの火付け役になったのではないか、と。
ちなみに、『E.T.』が公開された80年代初頭のニューヨークを舞台にしたジム・シェリダン監督の自伝的映画『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと(In America)』(2003)を見ると、アメリカに移民したアイルランド人は80年代にはまだハロウィーンの仮装パーティーを知らなかったことがわかります。(アイルランド伝統のバーンブラックとコルカノンでお祝いするシーンあり)

そんなわけで「トリック・オア・トリート」は、アイルランドでは比較的新しいハロウィーンの習慣で、我が家に関しては毎年くる子が増えているような気がする。
今夜は雨も降らなかったせいか、計6組の訪問あり。過去最高ではないかと思います。お菓子はほんのひと握り残っただけ。たくさん残って自分で食べちゃうことが怖かったので、そうならなくて良かった、良かった。
そして、ハロウィーンの夜のダブリンの下町エリアは花火&爆竹がすさまじい。我が家もそんな下町エリアにあるので、表ではけたたましい音を立てて花火が上がり続けています。これはどう見ても、オーガナイズされたイベントではないと思うのですが…!(ここまでの花火は違法)

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音もすごいですが、火薬の匂いもすごい!こうした自主的な、おそらく違法であろう花火の打ち上げを防ぐため、ここ数年オフィシャルなイベントをオーガナイズする地域も増えてきました。ガーダ(アイルランド警察)はオーガナイズされたイベントに参加しましょう、と呼びかけています
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アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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