ダブリンでは今日もシティセンターでパレスチナ支持のデモ行進が行われ、今回のガザへの攻撃が開始されてからこれで4度目となります。今日はコーク、ベルファースト、リムリックなど島内各地で行われたそうです。
こんなに月が美しい晩に、そして、世界の多くの人たちがラグビーワールドカップの決勝戦に一喜一憂しているこのときに、電気も通信も切断された闇の中で兵糧攻めさながらの状態に置かれ、命をさらしている人々がいると思うとやりきれない…。
2019年に公開された、アイルランド島北部出身の2人のアイルランド人監督による、『ガザ 素顔の日常(Gaza)』(2019)というドキュメンタリー映画があります。
この夏日本で公開され、今再び日本各地で緊急上映され始めていると知りました。上映スケジュールなどは
こちら。

ドキュメンタリー映画監督のガリー・キーン(Garry Keane)さんが、当時ベイルートを拠点に活動していた写真家アンドリュー・マッコネル(Andrew McConnell)さんの「Gaza Surf Club(ガザ・サーフ・クラブ)」というガザのサーファーたちを題材とした写真シリーズにインスピレーションを得たことがきっかけとなり、2人の共同製作で出来上がった作品。ガザの現状について想いを同じくする2人のアイルランド人が、2014年から実際にガザに暮らし、約5年間かけて撮影したそうです。
封鎖状態にあり、世界にその姿がさらされることがなかなかないガザの景色はもちろん、そこに暮らすさまざまな人々の日常が描かれています。
私も公開されたときに一度観て、昨晩You Tube Movieのストリーミングであらためて視聴しました。
「天井のない監獄」と言われるガザですが、本当のところはどんなところで、どんな人たちが暮らしているのか。その人たちの暮らしや想いを少しでも知ることで、日々報じられるニュースに「顔」を付けて見ることができるようになると思います。遠くの絵空ごとではなく、こういう人たちの身の上に今まさに起こっているのだ、と。
この作品に先がけて製作された、アンドリュー・マッコネルさんの写真シリーズ「Gaza Surf Club」と同タイトルで、ドイツ製作の『Gaza Surf Club』(2016)というドキュメンタリー映画もあります。
公開当時、パレスチナ解放の活動家でもあるサーフィン仲間の勧めで観て、占領下にあるガザにもサーファーが!と驚き嬉しく思ったものです。
日本でも視聴可能かわかりませんが、こちらもYou Tube Movieで配信されていたので見返しました。
ガザの人たち、なかなかサーフィン上手いです!
そして、波が良ければ仕事よりサーフィンに行っちゃう…なんてところも、世界のサーファーたちと何ら変わりなく、親近感を覚えます。
封鎖され、攻撃されてもモノゴトは変わりゆくもの、いつかきっと…と希望をつないでいたこの人たちは、今も無事でいるのでしょうか。
祈ることしかできず、一刻も早く攻撃が停止されることを願うことしかできませんが、仮に今すぐに攻撃がやんだとしてもすでに損失が大きすぎる…。ただただ悲しく虚しくて、悔しいです。
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