閉館までついに3ヶ月を切った、トリニティー・カレッジのオールド・ライブラリー(
Old Library, Trinity College Dublin, Dublin 2)。
ダブリン観光の目玉とも言える300年の歴史ある図書館ですが、防火装置の近代化などを目的に再開発プロジェクトの真っ最中。大リノベーションのため、12月1日より3年間にわたり閉館となります。
※過去ブログ参照→
大引っ越し作業中のオールド・ライブラリー、胸像もプチプチにくるまれて…(2023年4月)
有名な『ケルズの書』はキャンパス内ビジターセンターに移され、引き続き見ることができますが、長さ65mの壮麗な書庫「ロング・ルーム」とは今シーズンを限りにしばしのお別れ。
20万冊の蔵書は8割がた引っ越しが終わり、書棚の多くがすでに空っぽに。なんだか寂しいなあ…と思っていた矢先に、スゴイものが現れました!

じゃ~ん、18世紀の図書室に現れた大きな「地球」!
英国人アーティスト、ルーク・ジェラム(Luke Jerram)さんによる、地球をモチーフとしたアート作品「ガイア(Gaia)」。直径6メートル、NASAが撮影した地球の表面画像をもとに制作されたもので、地球への畏怖の念、生命とのつながり、環境保全などがこめられているそう。
まもなく生まれ変わろうとしているオールド・ライブラリーも、「ガイア」が象徴する地球の美しさ、壊れやすさと同じく、次世代へ継いでいくべき大切なもの。再開発プロジェクトがうまくいきますように…との願いをこめて、ここロング・ルームに期間限定で展示されることになったようです。

アイルランド国章のモデルとなった「ブライアン・ボルーのハープ」の斜め上に浮かぶ「ガイア」
同作品はこれまでにイギリス、フランス、中国などでも展示されてきたそう。
オールド・ライブラリーには、9月末まで展示されるとのことです。
【追記】9月12日現在、技術的な問題により展示が取り下げされているとのことです…。
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