今月はじめ、信州の実家に滞在していたとき、「危険な暑さ」というフレーズをしばしば耳にしました。
15年ぶりの日本の夏。「危険な…」って何?とちょっとびっくりするも、ほぼ毎日のようにTVの天気予報から聞こえてきたので、今や日本ではこんなコワイ言い方が日常的なんですね。
変わってこちらアイルランドは、まったくの暑さ知らず。今年は6月のプチ・ヒートウェイブで夏は終わっちゃったの?というくらい、7月は毎日、雨、雨、雨…。日本から戻って2週間経ちますが、まだ一度も花の水をやらずにすんでいるのですから!
ときどき晴れ間も出るのですが、日中の最高気温が上がって18度…といった具合ですから、日本から来たお客様たちは口々に寒い、寒いと言っています。
それはそうでしょう、酷暑の日本からざっとマイナス20度ですから。
昨日おとといの2日間は、久しぶりに雨に合わずに戸外の観光をご案内できました。
昨日は日帰りでジャイアンツ・コーズウェイ(Giants Causeway, Northern Ireland)へご案内したのですが、移動中の車内では土砂降りにもあいましたが、観光中は見事に雨があがりました。
良かった、本当に良かった~と、ただ雨が降っていないというだけなのに、涙が出るほど嬉しかった!(笑)

ジャイアンツ・コーズウェイの柱状節理にて。観光シーズンたけなわ、かなりのにぎわいでした
日本だけでなく、今、北半球はどこもかしこも猛暑・酷暑に見舞われていますね。
ヨーロッパ南部は40度超えの暑さで、ギリシャは昨年に続き大地が燃え、人々が避難していているような状態。スイスやオーストリアなど涼しいイメージのところでも、平気で30度を超えるそうです。
アメリカ南部では50度超えですしね。50度…って想像もつかない。
それに比べてアイルランドのこの涼しさといったら!暑さと戦っている皆さんには申し訳ないくらい。
実はアイルランドも平均気温はじわじわと上昇傾向にあるらしいのですが、その速度が他地域に比べてゆるやかなのだそう。理由は、地球温暖化により溶け出した北極の氷のせい。
溶け出した氷が冷たい海流となってアイルランド沿岸に流れてくる→冷水は塩分濃度が低く軽いため、なかなか海底に沈んでいかない→そのため、冷水が海水面に長く渦巻き、気温の上昇を遅らせる…という「からくり」のようです。
(というのが私の理解ですが、詳しい方、違っていたら教えて下さい!)
今後ヨーロッパの夏はどんどん暑くなるけれど、アイルランドだけは涼しさが保たれ、ヨーロッパ人がこぞって避暑にやってくる!…と、すでにアイルランド観光庁は見込んでいるのだとか。そのために、夏のアクティビティーやレジャー施設を充実させます、といったことを先日ニュースで言っていました。
こうなったら、「ケルトの島」改め、「地球温暖化の最後の砦!」をキャッチコピーに、アイルランドをプロモーションする方が良さそうですね!(笑)
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