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ギネスの香り漂う軒先で、ローラの物語を読む

金曜日に点検に出した車が戻ってこなかったので、この週末は車なし。出かける予定を変更して、家で過ごしました。

ダブリンにしては珍しく、むわ~んとしたような蒸し暑い日で、日が高くなると暑くなりそうだったので朝いちばんに庭仕事を。
春に種を蒔いたヒマワリやマリゴールドを植え替えて、一番花が終わったバラにお礼肥をあげ、草取りや掃き掃除をしたら、もう汗だくに。
家の中にいるとより蒸し暑いので、軒先にチェアを出して日よけ帽をかぶり、そよ風に吹かれながら読書タイム。至福の数時間を過ごしました。

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ご近所みな、こんなふうに軒先にチェアを置いています。私はこれまで地面にすわっていたんですが、先日新しいチェアに買い替えたご近所のトムさんがおさがりをくれたので重宝しています♪

風向きのせいなのか、昨日からギネス工場の麦芽を焙煎する香ばしい香りがいつもに増して漂ってきます。
このコーヒー豆を炒るような匂い、好きなんですよね。家が焙煎所側で良かった。川向うだとマッシング・タンク側なので、麦汁のむわっとした甘ったるい匂いなんです。

ちなみに今日読み終えた本は、「大草原の小さな家」のローラの物語シリーズのひとつ、『長い冬(原題:The Long Winter)』(谷口由美子訳・岩波少年文庫)。
数日前に訳者の谷口由美子さんがこの物語のことをお話しされるのをオンラインで拝聴し、再読したくなりました。ローラの物語は子どものころ夢中になり、福音館から出ているはじめの数冊を小学校の図書館で何度も借りては繰り返し読んだものです。
イナゴの大襲撃はほんとうに怖かったし、ローラの大切にしていたトウモロコシの人形を母さんが「ローラにはもう子どもっぽくていらないでしょ」と別の子にあげちゃったときには我がことのように大ショックでした。エドワーズさんがサンタクロースのプレゼントを持ってくるシーンは、嬉しくてそこだけ何度も読んだ覚えが(笑)。
でも、ローラが当時の私の年齢を越えて成長していくとピンとこなくて、岩波から出ている後半の数冊、とくにこの『長い冬』はあまりちゃんと読まなかったんです。タイトルのとおり、子どもだった私にはずいぶん長~くて暗~くて。
谷口さんの「感動的な物語です」のひと言で、これはあらためて読みかえさなくっちゃ!と手に取ったところ、もう始まりから涙が止まらない!というのも、なつかしいローラ、そしてインガルス一家の皆さんとの再会に胸がいっぱいになり、何はさておきそのことに感動してしまったからでした。

thelongwinterreadingsunday06232
こういう本は本当は紙の本で読みたいところですが、仕方なくデジタルで。海外にいても、こうしてすぐに読めるだけありがたい!ガース・ウィリアムさんの素敵な挿絵もなつかしいなあ

『若草物語』を久しぶりに読んだときもそうでしたが、子どものときの愛読書を紐解くと、古い友達に再会したかのような喜びと懐かしさで胸がいっぱいになりますね。本の世界ってほんとうに豊かです。
そして、確かにこれは「小さな家シリーズ」いちの名作でした。長い冬を、音楽とお話と、家族の思いやりとユーモアと、合理的・現実的な考え方で乗り切っていくインガルス一家の姿は谷口さんがおっしゃるとおり「感動的」そのもの。読みながらあまりに涙が出るので、軒先で読んでいられなくなり家へ入らなくてはならなかったほどでした!
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コメント

Yama

大草原シリーズは、宝物。母さんに憧れていました。
ああ、そうなんですね、直子さん。
分かります。私はローラが窓に灯りをともし、いつ帰ってくるかわからない父さんを待っている、あのシーンに泣かされます。
若いころ、このローラの話を点訳していたので、思い入れが深いのです。
『農場の少年』アルマンゾの少年時代にも興味を惹かれます。当時のニューヨーク郊外の農場がどのように運営されていたか、よくわかります。
私の子供時代は、牛、豚、鶏、猫、犬と動物たちに囲まれていてまるでローラの生活そのものでした。

naokoguide

Re: 大草原シリーズは、宝物。母さんに憧れていました。
Yamaさん、こんにちは。
そうですよね、アメリカだけでなく、日本も少し前まではこういう生活だったんですよね。私も田舎育ちなので、ローラほどではなくとも近所に家畜もいましたし、大草原の代わりに田んぼが広がるところに住んでいたから、子どもの頃は農場の暮らしの部分は読んでいてそれほど関心を持たなかった気がします。とにかくローラという素直で飾らない少女が大好きで、ローラに関する部分ばかり読んでいました。
アルマンゾには当時はあまり関心がなくて「農場の少年」はまったく覚えていないので、読み直したいと思っています。「長い冬」の次の「大草原の小さな町」を読んでいますが、メアリーが家を離れて学校へ行くくだりでは、姉が東京の大学へ行ってしまってとても寂しかったときのことが思い出されて、おいおい泣いてしまいました(笑)。

ハタ坊

ギネスの香り!
直子ちゃん
「大草原の小さな家」シリーズは何度読んでもワクワクしますね。
ずいぶんご無沙汰なので、読み返してみたいです。
クリスマスのシーンの、ささやかだけど思いのこもったプレゼントは、クリスマスの原点ですよね。テレビドラマのDVDでも大好きなシーンです。
直子ちゃんが玄関先で椅子に座って読書する様子を想像しながら、ギネスビールの工場に行ったときのことを思い出していました。ギネスの香りがしてきました!!

naokoguide

Re: ギネスの香り!
ハタ坊さん、こんにちは!
ほんとうに素晴らしいですよね、ローラの物語。こんなに面白かったのか!と久しぶりに読みかえしてあらためて感激しています。
いつかアメリカのローラの暮らした場所を見に行きたいです♪
今日もダブリンは暑い日で、お客様とギネス0.0(ノンアルコールのギネス)をごくごく飲んで先ほど帰宅しました。2年ほど前にこれが開発・発売されて、車の運転がある日でもごくごく飲めるので嬉しいです♪

ようはっぱ

ラウラ!!
サラマンカで語学留学してた時、「好きな本を語ろう」のテーマに「大草原の小さな家」を選び、つたないスペイン語で紹介しました。
最初はキョトンとしてた男性の先生が突然「ラウラ!!」と叫びました。
ローラはスペイン語では「ラウラ」なんですね。
懐かしそうな表情でなんかゆーてくださいましたが、その内容はわからなかった私。^^;;
終活で本処分した時、大草原シリーズは捨てられず。
「長い冬」も岩波少年文庫版(1978年第17刷発行)のがあるので再読しようと思います。

naokoguide

Re: ラウラ!!
ようはっぱさん、こんにちは。
そういえば、私のスペイン人の友人は「ラウラ」。ローラですね!
「長い冬」を読み終えたら止まらなくなり、その続きの「大草原の小さな町」「この楽しき日々」「はじめの四年間」「わが家への道」まで、ローラが結婚して移住するまでの物語を全部読んでしまいました。子どもの頃、ローラが子どもの頃の物語は何度も読みましたが、「長い冬」から先はあまり読んでいなかったので。
いや~、面白くて、面白くて。今は関連本を読み、ローラゆかりの地を机上で聖地巡礼して楽しんでいます。いつか大草原を見に行かねば!と夢は広がります。
これからローラが子どもの頃の物語に戻って再読しますが、NHKでやっていたドラマもまた観たい~♪
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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