かつてフェルメールの名画を所有していた(そして盗まれた!)ラスボロ・ハウス(Russborough House, Co. Wicklow)ですが、この屋敷で私が大好きなのがフェアリー・トレイル(Fairy Trail)。

2つあるトレイルのうち、「レイク・ウォーク(Lake Walk)」の一部がフェアリー・トレイルに
以前ここは、
カウンティー・ケリーにある2つのトレイルと同じ妖精ファミリーの棲み処でした。(作っている人が同じだった)
最近、別の妖精ファミリーの棲み処になった…と小耳にはさみ、行ってみるとすっかり家の様子が変わっていました!
※以前の様子、過去ブログ参照→
ラスボロハウスのフェアリートレイル(2016年7月)

家ではなくドアのみに。よく見るとドアに蝶々が飛んでいたりして素敵。住んでいる妖精たちの名前の表札もあり
フェアリー・ドア大工は、ここウィックロウに住むジョーさんという男性らしい。
販売もしているようなので、人間からの注文も受け付けてくれるよう。→
Natures Sculptures Ireland
圧巻はこちら、妖精マンション!
このフェアリー・ドアのコンセプトは、妖精のライフスタイルに合っていると思うんですよね。
もともと自然霊ですから、人間が住むような家より直接樹木に住むのを好むでしょうから。
妖精マンションの先に、レディーズ・アイランド(Lady's Island)という小さな島があります。18~19世紀のアルカディア趣味の名残り。マリー・アントワネットがプチトリアノンに可愛らしいファーマーの家を建てたりして農村を再現したように、当時の貴族たちは牧歌的な農村の風景に憧れを抱き、その要素を屋敷の庭に取り入れたんですね。(農村の貧しい現実は知らず、うわべだけに憧れたわけですが…)
ここには建物は残っていませんが、周囲に堀を掘ってサンクチュアリとしていたようです。

そしてジャポニズムが流行った20世紀初頭、このような橋がかけられ、近年修復された形で残っています
このレディーズ・アイランド、以前に来た時も感じたのですが、妖精の気配ムンムン。
近年、フェアリー・トレイルとか、ウォークとか、ガーデンといったものが各地につくられていますが、まったくもって子ども向けのテーマパーク風なところも多い中、ここはかなりホンモノに近い空気感です。

いたずら好きの妖精が住んでいそう

小さなドアは子どもの妖精用?

鮮やかなオレンジ色のツツジが満開。日本庭園風でもあります

妖精へお手紙を出せる郵便箱あり。お花や葉っぱを送ってもいいらしく、お母さんと遊びに来ていた子が開けて見せてくれました

このベンチ、きっと魔法がかかってるに違いない。すわったら絶対にアナザー・ワールド行きですよね~
いいなあ、妖精たちは木に住めて。それもお屋敷の敷地なんて素敵。
私もジョーさんにドアを注文して、好きな木に取り付けて住みたいですっ!

森の道を歩くのも楽しい。タンポポの綿毛に乗って私も飛んでいきたいです~
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