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探し人に探される?魔法の糸電話で…!

以前にTBS「世界遺産」の番組ロケで、数日間にわたりニューグレンジ遺跡を撮影したときのこと。向かいの土地に入って撮影したくて土地の持ち主を突きとめ連絡するも、いっこうに音沙汰なし。
電話しても、メールしても返事がなく、家を訪ねてノックしても応答がなく、どうしたものやら…と思っていたある朝。ニューグレンジで撮影していたら、一台のトラクターがものすごい音を立てて近づいてきて、「君たちかね、うちの土地に入って撮影したいっていうのは?来なさい」とおもむろに声をかけられました。
なんと、探し人に探されちゃったんです。しかも夜が明けて間なしの早朝に、トラクターに乗って現れるという劇的な登場(笑)。

こういうこと、アイルランドでは割とよくあります。正式なアポイントメントなど度外視して、探し人や探し物が向こうからやって来る…という現象。
まるでアイルランド人にしか見えない魔法の糸電話か何かでコミュニティーがつながっていて、「あそこに日本人の撮影隊がいるぞ」、「それほど怪しいやつらではなさそうだ」、「お前の土地をねらってるみたいだけど、あいつらだったら入れてもいいんじゃないか」…なんて、こっそりやり取りしているんじゃないかと思えてならないのです!

今日も似たようなことがありました。
本日ご一緒したお客様は、今から15年ほど前にダブリンで亡くなったマテオさんという日本人の足取りをたどるため、当地へいらしたという方。お客様はマテオさんと親交があった方に面会依頼をしていましたが、返事がもらえないままに当日を迎えてしまいました。
ダメ元でその方のオフィスへ出向くもいらっしゃらず、あきらめて帰りかけたところ、狭い階段の踊り場ですれ違いざまに顔見知りにバッタリ。立ち話を始めたところ、なんとその人こそが、お客様の探し人だったのです!ダブリン狭すぎ…笑。
あと1秒か2秒早く私たちが去っていたら会うことはなかったでしょうし、私の顔見知りでなかったら、すれ違いざまに立ち止まることもなかったでしょう。なんだかタイミングが良すぎる。きっとこれも、魔法の糸電話で私たちの来訪が知らされたに違いありませんっ!
「おい、お前に会いたいやつらがウロウロしているぞ」、「しかも、そのうちの一人はナオコだぞ」、とか何とか(笑)。

この、偶然なのか、糸電話伝達のおかげなのかで探し人に面会できたことで、お客様が知りたがっていたマテオさんの最後の住まいが判明。
早速そこへ行ってみると、20世帯くらいあるアパートで、その中のどの家なのかがわからない。そこへ、白雪姫のハイホーハイホーの小人のような風貌のおじいさんがふいに現れ、目が合い、「今から15年ほど前までここに住んでいた、〇〇で××のマテオさん…」と私が聞き終わるのも待たず、「ああ、あの扉の家だよ~」と指さすではありませんか。なんとまあ。ここでもまた、糸電話で用件がちゃ~んと伝わっていたんですね~。
小人風おじいさんはこのアパートにもっとも長く住むひとりだそうで、ほとんどの人がマテオさん以降に越して来た人だから、オレにばったり出くわしてラッキーだったね、な~んて言っていましたが、いやいや、ほんとは糸電話で知らされて私たちが来るのを今か今かと待っていたんでしょ、って言いたかったです、私は。
(あ、でも言いませんでした。秘密を知ったな~っておじいさんの形相が変わり、呪いでもかけられたら大変!)

マテオさんのリサーチにいらしたお客様との1日はとても興味深いものでしたので、お客様の了解を得て、後日またその話を書きたいと思います。

trinitythroughthewindow0423
探し人だった私の顔見知り、ジョーさんのオフィスより。トリニティーカレッジのキャンパス内です
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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