過去10数年にわたり、イースター休暇はサーフィン仲間と連れだって南西部ケリー(Co. Kerry)へ行くのが習わしとなっています。
以前はディングル半島北部のキャッスルグレゴリー(Castlegregory, Co. Kerry)に滞在していたのですが、定宿としていたホリデー・ハウスが売られてしまい、困り果てて見つけたのがブランドン山のふもとのクロハン(Cloghane, Co. Kerry)。21世紀になって20余年経つ今もこんな村あったの?と思わずにはいられない、入り江をぐるりと回りこんだ先に隠れるように存在しているアイルランド語スピーキングの小村です。

海と山と緑と羊。周辺の景色の美しさにはただただ息をのむばかり

クロハン村のメイン・ストリート。人口は250人位らしいです
コロナ禍を経て、2018年以来5年ぶりにこの村を再訪しましたが、パブが一軒、教会が一軒、ベイカリーを兼ねた小さな店が一軒…と以前と変わりなし。
周辺のビーチでサーフィンしたり、景勝地をドライブしたり、村のパブに集ってはしゃいだりして、友人たちと楽しくリラックスしたイースター休暇を過ごしました。

この週末はずっと風が強かったのですが、ある日の夕方パタリと風が止んだ瞬間をねらって波をキャッチ。近くのガウレーン(Goulane)と呼ばれるビーチ・ブレイクにて

ビーチのそばに車を停めたら、すぐ脇に巨大な牡牛がいた!🐂

仲間と村にあるホリデー・ハウスを貸し切って滞在。この物価高のご時世、しかもイースター休暇だというのに異様にリーゾナブルだったので大丈夫か…と心配でしたが、思いがけず居心地のいい家で良かった。私の屋根裏ベッドルームにはロッキングチェアまでありました

友人マルコスが村人から泥炭をゲット、昨晩は暖炉を焚いて、ワイン片手にみんなで『インディ・ジョーンズ』を観て大笑い

友人ニーヴがみんなに一つづつ持ってきてくれた、リンツチョコレートのイースター・バニー。イースター・サンデーの朝、耳からガブリといただきました!🐰
サーフィンも楽しかったし、ホリデー・ハウスでのんびりするのも良かったけれど、クロハン村滞在のハイライトはやはり、村で唯一のパブ、オコーナーズ(
O'Conner's)でしょう。滞在中ほぼ毎晩、ここへ通っていました。
パブであり、ゲストハウスであり、レストランでもあるオコーナーズ。村人もホリデー客もみなここに集うので、数日いるうちにすっかり顔馴染みに。オーナーのジョーが、5年ぶりだったにもかかわらず私たちのことを覚えていてくれて、「ウェルカム・バック!」と迎えてくれて嬉しかったです。

左からニーヴ、私、マルコス。毎晩ここで食べて、飲んで、歌って、踊っていた私たち(笑)
こういう昔ながらの田舎のパブのエネルギーってスゴイです。老いも若きもみんなでワイワイ、はじめは大人しかった人も夜が更けるにつれテンション上がり、ぎゅうぎゅう詰めのパブで肩寄せ合ってしゃべったり、歌ったり。パブにいる人みんな友達!みたいなノリになってくるのです。

これが夜10時半頃、まだまだみんな大人しい

その3時間後、午前1時半頃。まるでライブ・ハウスかのような盛り上がりに!
最後は国歌斉唱でしめくくり。かつては国内どこのパブでもクロージングに国歌を歌うのが習わしでしたが、今では田舎のパブ、それもバンク・ホリデーなど特別なときでないとなかなかお目にかかれない、貴重な光景です。
バンドは「Safe home!」って言ってますが、このあとゆうに1時間は誰も立ち去らず。演奏がなくなったのでお客さんが歌い出し、私のところにもマイクが回ってきたので、「ヤングマン」を日本語の秀樹バージョンで、しかも降り付きで歌ってしまいましたよ!(笑)
ちなみに前夜はハーモニカ演奏があったので、ニーヴと一緒にビリー・ジョエルの「ピアノマン」を歌いました。歳を重ねるっていいですね、羞恥心ゼロ(笑)。
そんなこんなでサーフィンして、パブではしゃいで、西の果ての小村でまたひとつ楽しい思い出をつくってきました♪
ヘンな日本人がノリノリで歌う「ヤングマン」を聞かされてしまった皆さん、一期一会と思ってどうぞお許しを!
※2018年4月のクロハン滞在時の過去ブログ
→
ブランドン山のふもとの小さな村・クロハン→
ブランドン山のふもとの小さな村・クロハン その2→
ブランドン山のふもとの小さな村・クロハン オコーナーズ・パブ
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