先日、スピリチュアルスポットめぐりにいらしたお客様をスライゴへご案内した際、妖精が棲む場所へ連れて行って欲しい!とのご希望をいただきました。それならここでしょう、と私が喜び勇んでお連れしたのは、「フェアリー・グレン(Fairy Glen)=妖精の谷」の異名を持つ、ザ・グレン(
The Glen, Co. Sligo)と呼ばれる森。
私のとっておきのマジカル・スポットです。

まさに妖精の通り道といった風情の、ひっそり&こっそりある入り口。もちろん標識など何もなく、以前はここにゲートがありましたが、先日行った時にはありませんでした
女神信仰の山ノックナリー(Knocknarea)の南斜面にある、知る人ぞ知る小さな森。
「グレン(glen)」とはアイルランド語で「谷」を意味します。山肌に1キロ強にわたって続くトンネル状の細長い谷間が、年月を経て自然に森になったと思われます。

木の根でデコボコした小径は、雨のあとでかなりぬかるんでいました

スファグナンモスに覆われたこの穴、妖精がいそうな雰囲気ムンムン

この倒木をくぐると空気感が変わり、その先はアナザー・ワールド(異界)…?

突如として目の前に自然の大ホールが現れます!
この開けた大ホールを、私は「カテドラル」と名付けそう呼んでいます。
ときどき遊びに来る人もいるのでしょう、木にはロープがつるされていて、誰かがターザンごっこをしたあとが。以前に来た時にはそれにつかまってターザンさながらに遊んだのですが、この日はロープが高いところにありすぎて手が届かず。

夏には緑の天蓋に覆われる「カテドラル」ですが、今の時期はむき出しで空がこんなに見える!この大きな穴のあいた木に、私もお客様も何やらパワーを感じたので、妖精王の化身かもしれません…!

ツタの葉はきっと、妖精のブランコ

ふかふかのスファグナンモスは妖精のベッドに最適

「ちびくろさんぼ」ではトラだってバターになったんだから、この鮮やかな黄色の花で、妖精たちはバターを作るに違いない!
あれこれ空想しながらぶらぶらするのが楽しくて、ついつい時間を忘れてしまいそうですが、もとの世界に戻ったら300年の月日が流れていた…(←ティルナノーク!)なんてことになったら大変。
もしくは、妖精に気に入られてここに居残ることになってもまだちょっと困るので、長居し過ぎない程度に退散しました。
妖精に会いたがっていたお客様は、どうやらバッチリ会うことが出来たよう。とっておきの場所へお連れして良かった!

入り口近くから引き潮の海が見えました。きれいだけれど、森から出てきて再び眺めると、ずい分平凡な景色に見えてしまって…
ここへ行く方は、くれぐれも長居し過ぎませんように。そして、妖精の邪魔をしないように気をつけてくださいね。😉

入り口は、道の向かいにある石の水場が目印。Google Map「54°14'53.9"N 8°34'34.6"W」
- 関連記事
-
コメント
Yama
その通りです。でもね、バターを作るのではなくて、妖精さんは食べると思いますね。葉っぱがワサビに似ているのが、いかにもそれらしく見えません?
画像の花は、英名がLesser Celandine 学名 Ranunculus ficaria
和名を姫立金花(ヒメリュウキンカ)別名を菊咲立金花(名前の通り花びらが菊の花に似ています。)日本だと北海道などでよく見られる花。
ヨーロッパ原産、なんとキンポウゲ科・キンポウゲ属
湿気が多い林や川沿いの草原で育ちますが強健で、野原や畑でも繁殖しています。
花びらのように見えているのはガク。普通8~9枚くらい付きます。画像の花は、寝ぼけて花びら(ガク)を開くのを忘れたように見えません? それかくせ毛か。
Lesser とあるからには Lesser でない種類もある?
そうなんです。それはリュウキンカ。花びらが丸くヒメリュウキンカとは根の形に違いがあります。
英名はKingcup 学名はCaltha palustris
キンポウゲ科・リュウキンカ属 日本での別名は谷地蕗(ヤチブキ)馬蹄草とも。バターカップスの別名ウマノアシガタと発想が似ていますね。
両方とも花言葉は「あなたに会える幸せ」。
キンポウゲ科の多くは有毒植物なのに、このヒメリュウキンカや、リュウキンカ、北日本で見られるエゾノリュウキンカはその中で食用になる数少ない野草です。
あなたに会えて幸せなのは、食べられるから?
直子さんの日記でアイルランドを旅した気分になり、毎日幸せ。
4月1日の講座「ブロンテ姉妹父のルーツとシャーロットのハネムーン」を楽しみにしています。アルバムを出してきて記憶をトレースしているところです。
2023/03/10 URL 編集
naokoguide
お花の名前はYamaさんが教えてくださる~と思って、調べもしませんでした(笑)私の期待どおり、早速にコメント下さりありがとうございます💓
キンポウゲとそっくりな色艶でした。バターにするどころか、食べちゃうんですね、モリモリ。
確かに、キンポウゲって毒なのに、食べられるとは珍しい。さすが妖精の棲み処、生える植物も「幸せ」を呼ぶものなのか…深いです!
ブロンテ姉妹の講座、楽しみにしてくださって嬉しいです。今週末のアラン諸島講座が終わってから準備を始めるので、私自身もどんな内容になっていくのかワクワク楽しみです!
2023/03/10 URL 編集