今年もこの日がやって来ました、国民みながこぞってパンケーキを食べる日、「パンケーキ・チューズデー(パンケーキの火曜日)」です!
カフェに食べに行こうかとも思いましたが、仕事で時間が遅くなってしまった上、今日はカフェも混んでそうだなあ、と思い直し、家にあるものでさくっと手作りすることに。
朝ごはんに卵を食べてしまったので、「パンケーキ 卵なし」でGoogle検索。混ぜて、焼いて、ちょっと蒸らして、「ぐりとぐら」や「ちびくろさんぼ」には負けるけど(!)、なかなかおいしいパンケーキが出来上がりました。

じゃ~ん、夢の三段重ね!さんぼの169枚(今も忘れない、この数字!)にはかなわないけれど(笑)。焦がしてしまったのを粉砂糖をふりかけて隠したつもりが、のせたバターが溶けてきて丸見えに…
子どもの頃に食べた、森永のホットケーキミックスで作るホットケーキの食感♪
きんぽうげ色のケリーゴールド・バターを丸ごとど~んとテーブルに置いてふんだんにつけ、養蜂家の友人シィネードの、品評会で一等賞を取った美味しい蜂蜜をたっぷりかけていただきました。あ~、至福のとき~😋

ニコラス・モスのマグに注いだのは、もちろん、バリーズ・ティー

数ヶ月前に出来立てをいただいたシィネードの蜂蜜、そろそろ残りわずかに。自然な甘さが、塩味強めのケリーゴールド・バターと相性抜群
伝統的にはアイルランドの家庭のパンケーキは、ベーキングパウダーを入れない平べったいクレープ状で、レモン&シュガーや、ヌテラ(ココア&ヘーゼルナッツのチョコレート系スプレッド)をぬって食べるのが定番ですが、近ごろは厚みのあるふわふわパンケーキ流行りで、カフェなどではそちらが出てくることの方が多くなりました。
クレープはクレープとして好きだけど、パンケーキとしては私はやっぱりふわふわ派です。
ところで、この「パンケーキ・チューズデー(パンケーキの火曜日)」はアイルランド、イギリスの呼び方でして、正式には「シュローブ・チューズデー(Shrove Tuesday=懺悔の火曜日)」と言います。キリスト教の移動祝祭日であるイースター(復活祭)と連動して毎年日が変わるので、2月のこともあれば、3月のことも。
キリスト教の暦でイースター前の40日間をレント(Lent=四旬節)と言い、「シュローブ・チューズデー」はその前日に当たります。イエス・キリストの復活までのレント期間は、中世までのキリスト教世界ではイエスの死を悼み肉食を断っていたため、断食前にお肉(を中心としたご馳走)をたらふく食べておきましょう、というのがこの日でして、そこから「謝肉祭=カーニバル」の習慣が生まれました。リオのカーニバルやベネツィアのカーニバルがそれですね。
(ラテン語でcarne(=meat)+lavare(=wash)が「carnival」の語源。「肉を取り除く」という意味)
アイルランドでは「謝肉」ではなく、なぜか「謝パンケーキ」。
もともとは、クリスマスの祝祭の残り物をレント前に食べてしまいましょう、という日だったようです。残りモノを混ぜ合わせて、手っ取り早くパンケーキでも作って食べましょう、ってことだったのでしょうか。
アイルランド人の中には、明日からプチ・レントを実行するという人もいることでしょう。私の友人知人にも少数ながらいますが、大がかりな断食というのではなく、レント期間だけ自分の好物を絶つというもので、チョコレートを食べない、とか、お酒を飲まない、とか。
現代のレントは宗教的というより、宗教を口実にしたヘルシー志向?あ、でも、国民の祝日であるセント・パトリックス・デー(3月17日)は無礼講です!(なぜレント期間にこの日があるのか、意味深…笑)
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コメント
ようはっぱ
それって、最近の日本で流行っている「節分に巻き寿司を食べる」みたいなのかと思ったら、、、、
随分と歴史があって格調高い(?)由来があるのですね。
なおこさんのパンケーキが美味しそうなんで、幸い卵もあるので(最近高い!)明日の朝食はパンケーキを焼いて、手作りゆずジャムと北海道バターと和歌山の蜂蜜でいただこうと思います。
たのしみで眠れないかもです。(^_^)
2023/02/22 URL 編集
naokoguide
節分に恵方巻を食べる、っていうのは、いつから始まったんでしょうね。私が日本にいた20数年前にはなかったので、最近まで知りませんでした!
日本産のバターやジャムと食べるパンケーキもおいしそう。私もまた食べたくなってきました~♪
2023/02/22 URL 編集