なんという試合だったことでしょう。本日のラグビー・シックスネーションズ第2節、アイルランド対フランス戦!
AVIVAスタジアムの天井(←ないけど・笑)が抜け落ちんばかりの大歓声を受けて、昨年のグランドスラム覇者のフランスをホームで撃破したアイルランド。
今日は自宅でTV観戦してましたが、我が家の屋根も崩れ落ちんばかりでした!
今日の試合を見ていて、アイルランドは本当に強くなったんだなあ、とつくづく実感。少し前のアイルランドは、神風が吹いて勝利…みたいな奇跡っぽい勝ち方をしがちなチームでした。でも今は違う。危なっかしい感じがなくなり、以前のような心臓バクバク、バラバラドキドキを懐かしく思ってしまうほど、相手をがつ~んと負かすことのできる、強いチームになりました。
2018年に世界ランキング一位になったときは少々まぐれっぽかったけれど、今は堂々の世界トップの感あり。
さて今日の試合ですが、とくに前半が見せ場盛りだくさんでしたね。
序盤のペナルティーでフランスに先制点を入れられるも、(レプラコーン)キーナン君が素早く先制トライ。それをくつがえすような足の速いフランス14番の突撃トライに「悔しい~」と地団駄踏んでいるうちに、我らがジェームズ・ロウ君がトライ仕返し。それも、アクロバティックかつマジカルな、ロウ君らしいパフォーマンスで!

脚は宙に浮かし、ボールだけ地面に着けるロウ君、しかもこのちっこいコーナーに!どうやったらこんなこと出来るの~!?TMOがなかったら誰も見えなかったかも(笑)
その後、ロブ・ヘリングを倒したフランス選手のイエローカードに、あのタックルは高すぎる!イエローじゃなくてレッドでしょ!とブーブー言う外野をよそに、プレイで敵討ちしてやる!とばかりにアンドリュー・ポーター君がトライして逆転。
この時点でまだ、試合開始から30分も経ってなかったと思います。さすがの世界ランキング1位(アイルランド)対2位(フランス)のゲーム、鳥肌ものでした。
そのままの勢いで、前半だけでボーナスポイントにつながる4トライを取れちゃいそうでしたが、フランスの守備も手強い。
コナー・マレー君のトライ未遂は残念でしたね。お父さんが数日前に交通事故で重傷を負い、今日の試合の出場を懸念されていたマレー君。みなの想いと念が通じて、一日も早くお父さんが回復しますように。
その後、チャンスは何度もあれどなかなか加点につながらない中盤を持ちこたえ、70分過ぎにやっと、バンディーが止め→プレイヤー・オヴ・ザ・マッチに輝いたドリス君→リングローズ君のドラマチックな4トライ目が。
ファイナルスコアは32‐19。激戦ではありましたが、フランスのミスが目立ちましたね。後半はもうちょっと追い上げてくるかと思いましたが、アイルランドの逃げ切り勝利に終わりました。
それにしても今のアイルランド、サブメンバーの充実ぶりがすごい。後半にごっそり交替しても、若い選手もベテランもしっかりやってくれる。このところいつもカメオ出演みたいに登場するバンディーも、いいプレイをしてくれました。
バンディーと言えば、あの明るさが好き。国家斉唱前、ヒギンズ大統領が選手ひとりひとりと握手して激励するとき、みんな緊張した面持ちだというのに、バンディーだけはニッコニコ笑顔で、よう、久しぶり!ってな感じで大統領の肩をポンポンしてたのが笑えました(笑)。
さて、2週間休んで、次の対戦相手はイタリアです。イタリアも最近強いですから、気を抜かずに一戦一戦勝ち星をあげていって欲しいですね。
目指せグランドスラム、そしてワールドカップ優勝へゴー、ゴー、アイルランド!
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コメント
ようはっぱ
夜8時過ぎに寝て録画を翌朝3時から見ました。
いやー、ロウ君のトライ、瞬時にあんなアクロバットができるなんて。
思わず「すげー!!」と叫んでました。
日本の放送ではアビバスタジアムは観客が武器になり強いアイルランドなので、通称「お仕置き部屋」ってゆーてて、笑ってしまいました。
確かにフランスはそうでしたね。
コナーマレー選手、鬼気迫る迫力でトライとりにいってはりましたが、そんなことがご家族にあったのですね。
大阪からお父さまのご回復をお祈りしています。
どの試合もワクワクドキドキですね。
いつか生でシックスネーションズを観てみたいです!
2023/02/12 URL 編集
naokoguide
さすが!いったん寝てから早起きプラン、素晴らしいです💓
「お仕置き部屋」…って、面白すぎる!(爆)どこのスタジアムもアウェイ側にとってはそうなんじゃ…って気もしますが、AVIVAはとくにファンの「熱」なのか「圧」なのかがすごいんですね!
ロウ君のトライは、判定後に別のアングルからの写真が出てきて、足先が草についてたからトライが認められるべきじゃなかったとも言われていますが、正面からの写真を見るにやっぱりボールの方が先に着いてるんですよね。コーナーに追い詰められて行き場がなくなり、飛んじゃえ~!って瞬時に判断(反応)したロウ君、あっぱれ&面白すぎる!
先ほどジョギングしてたら、青い人たち(フランス人サポーター)とたくさんすれ違いました。今日のダブリンはとてもいいお天気。試合は残念な結果だったけれど、ダブリンの街歩きを笑顔で楽しんでくれているようで良かったです♪
2023/02/12 URL 編集
Hongnao
両チームともゴール前のディフェンスが素晴らしいいいゲームでした。1位vs 2位の対決にふさわしい試合だったと思います。
それにしてもおフランス、よほどしっかりとタックルに入らないと1回ではなかなか倒れなかった(だからIrelandのタックルミスのカウントが確か30以上ありました)、でもすぐに次がちゃんとカバーしてたのでしょう、それはそれでいい連携したディフェンスラインができてたのかな。
それにしてもデュポンは憎らしいくらい凄い!カメラがボールを追うとデュポンも映る、ハンセン君がトライできたかも知れないシーンで彼が力業で阻止したシーンはタックルされたハンセン君が一番びっくりしてたんであるまいか!?もはやSHじゃない!
レプラコーンキーナン君のトライはサインプレーですかね、突っ込んで行った彼にパスしたのは3番でした、それもしっかりバスする体制で待ってたし。難しいシステムは私には全然わかりませんが、してやったり!って感じですかね。
ロウのトライは足が落ちてるとかボールが先にラインにふれているんじゃないか....などなどガルティエがあとからいろいろいいそうですが、TMOも認めたんです!いいんです。リングローズのトライもドリス君からのいいパスのおかげだし、ポーターもトライしたし、FWとBKの連携がほんとうまくいっているんだと思います。そんなわけで我がいぶし銀殿の6N中の100cupは少々厳しい状況。
リングローズは次戦50cup!アウェイなのがちょっと残念だけどおめでたいです。
ところで、タイグバーンの怪我のニュースは何かありましたか? 退場した時の様子が軽傷には見えない感じだったのでちょっと心配
シーナン君は太ももとか、二人とも再来週のイタリア戦は回避してでもちゃんと直してスコットランド戦には間に合ってほしい!
カーベリーは怪我でしょうか?それともロスバーン(ジョニーはほとんどレンスターとして試合には出ておらずロスバーンがほぼ先発です)が好調だからのはずれたのかなあ。
またしてもダラダラと長文になってしまいました。
2023/02/14 URL 編集
naokoguide
いや~、とっても詳しい試合後のアナライズ、ありがとうございます!なにせ私はルールがよくわかってないですから(笑)、トライした人しか見えないんです。Hongnaoさんとご一緒に観戦して、隣りで解説していただきたい~。
ほんと、フランスはデュポンと14番しかいないのか、ってくらい、いつも映ってましたね!あんなに屈強なハンセン君が、催眠術にかかったかのように動けなくなってた…笑
いぶし銀キース、今回は出番ないかも、ですね。今週のキャンプは25人のみ呼ばれて、12人は地域チームへリリースされました。いぶし銀もストックデイル君も。
タイグ・バーンの怪我はかなり深刻みたいで、イタリア戦はムリだろうと昨日報道されてました。試合直後にもうムーンブーツ&松葉杖でしたものね…。
ジョーイ(カーベリー)は怪我ではなく、今回外されちゃったみたいです。国民みながびっくり&本人がいちばんびっくり。このままロスの時代になっていくのでしょうか。
ちなみに私の新しい注目は、ミニでカワイイ(って、あの中にいるからそう見えるんでしょうが)クレイグ・ケーシー君。若いし、元気いいし、かつてのピーター・ストリンガーみたいにムードメーカーになってくれそう!
今後の試合もまたいろいろ教えてください!
2023/02/14 URL 編集
Hongnao
タイグバーンの情報ありがとうございます。
やっぱり重症だったのですね、残念です。でもアンダーソンもしっかり1本目なので無理せずWCに出れるように治してほしいですね。
カーベリーはジョニーと一緒の時期が悪かったかな、Leinsterにいた時はジョニーがバリバリだったもの…どうしても2番手が必要だったからの移籍だったのでしょうが彼の心情的なものもあったかも知れません。当時ロスはLeinsterの3番手でまだまだ頼りなかったけど、この1、2年位はジョニーと一緒に練習しつつ実践で目に見えてどんどん進歩してきたって感じです。カーベリー自身もちょっと伸び悩み気味だったし…高めあっていくって難しいですね、単純に散らばればいいってもんでもなさそうだし…ラーマー君だってLeinsterの中にライバルいっぱいいるし…出れば結構活躍してるんですけどねえ、
ケラハーとシーナン然りです。
今週末はクラブチームの試合見ます。
2023/02/15 URL 編集
naokoguide
彼のマンスターへの移籍はナショナルチームを強くするための戦略的なもので、こういう手法で選手に試合経験を多く積ませ、育てているからアイルランドは強いんだ、といった他国の専門家による記事を以前に見て、なるほど~と思っていたのですが。
ラジオでは、組み合わせの問題、って言ってるアナリストもいました。具体的には誰と誰なのかわからないけれど、カーベリーと相性のいい人が選ばれなかったから、ってこと?
でも、以前のアイルランドでは考えられないほど、今、過去最高に選手層が厚い!贅沢な悩みかもしれませんね。
2023/02/15 URL 編集