2023年が始まりました。新年の抱負は、筋力増強とダイエット?
まだまだ逆風激しい観光業ですが、いただく仕事に感謝して、これまで通り自分の居場所でお役目を果たしていきたいと思います。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします!
さて、自他ともに認めるうさぎ好きとしては、今年はちょっと嬉しい年。🐇🐇🐇
子どもの頃はうさぎが好きすぎて、将来はうさぎになりたい!と思ったほどでした(笑)。
そういえば、アイルランドにはラビット(Rabbitte)さんという姓の人がいるので(アイルランド西部ゴールウェイ周辺に多い)、その人と結婚すれば子どもの頃の夢が叶うではないか!と思ったこともあリました。あ、今もちょっと思ってますが(笑)。
ピーター・ラビットも真っ青、ナオコ・ラビット誕生!(←妄想😂)
うさぎ(rabbit)はアイルランドにもいますが、固有種ではなく、12世紀にイギリス人が食用として連れてきて繁殖しました。
固有種なのは野うさぎ(hare)で、どちらもアイルランド各地で目にしますが、見分けるいちばんのポイントはサイズの違い。野うさぎの方がうさぎより大きく(通常2.5倍)、耳が長く、後ろ足が長いのです。

以前にスライゴのキャロモア巨石遺跡群(Carrowmore Megalithic Cemetery, Co. Sligo)で見かけた野うさぎ。いた!と思うとぴょんぴょん駆けていってしまいなかなか撮れないのですが、この時は奇跡的に止まってポーズしてくれました(2015年4月撮影)
野うさぎとうさぎは暮らし方も異なり、野うさぎが単独またはつがいで広い野山を棲み処とするのに対し、うさぎはピーターラビット一家がしている通り、地下の巣穴に棲み、そこを拠点に集団で暮らします。
ですから、野うさぎはどこで見られるか予測不可。アイルランドの田舎をドライブ中や、野山を歩いているときにふいに飛び出して来たりします。一方、うさぎは居場所が決まっているので、ここへ行けば見られるという場所があり、お客様をご案内してよく行く場所では、アラン諸島イニシュモア島の飛行場近く(砂地にうさぎの巣穴がいっぱい!)、スケリッグ・マイケルなどが私の「うさぎスポット」。スケリッグ・マイケルでは、なんとパフィン(puffin=ニシツノメドリ)とうさぎが巣穴を共用しているんですよ!
そのほか、私はまだ行ったことがないのですが、アイルランドきっての「うさぎスポット」はなんと言ってもスライゴのコニー・アイランド(Coney Island, Co. Sligo)でしょう。
引き潮のときだけ歩いて渡ることのできる小島で、名前の「コニー」はアイルランド語でうさぎを意味する「クニーン(coinín)」に由来しています。うさぎがたくさんいるのでその名が付けられました。
一節によると、ニューヨークのコニー・アイランドの名はここが由来とか。18世紀後半、スライゴからニューヨークへ航海したアレトゥーサ号(Arethusa)のピーター・オコーナー(Peter O'Conor)船長が、故郷スライゴのコニー・アイランドにちなみ命名したと言われています。
ちなみにスライゴ県の紋章に描かれているのは、うさぎではなく野うさぎ。
塔はスライゴ・アビー、樫の木はかつてスライゴの地が森だったことの象徴、野うさぎは自然との共存を表し、ホタテの貝殻はスライゴのアイルランド語名「Sligeach=貝殻が多い地」にちなみます。(野うさぎの後ろ脚もホタテ貝!)
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アイルランドのうさぎ/野うさぎ事情をお話しているうちに新年の抱負が増えました。
今年こそ、アイルランドのうさぎ島、コニー・アイランドへ行かなくちゃ!
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