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「イチゴノキ」と「イチゴノキ」もどき

10月に北スペインに行ったとき、サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)で、アイルランドで常に探しているけれどなかなか出会えない、正確に言うと、ベストシーズンに出会うことの出来ない、とある「木」に思いがけず遭遇しました。
「イチゴノキ(Strawberry Tree)」(学名:Arbutus unedo)という名のこの木です。

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イチゴ🍓を丸くしたような赤い実がなんとも可愛らしい!常緑樹で、果実になるのに1年かかるため花と実が同時に見られます

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サンティアゴ・デ・コンポステーラの鉄道駅近くに街路樹として植えられていました

この木は「キラーニーのイチゴノキ(Killarney Strawberry Tree)」とも呼ばれ、キラーニーを中心とするアイルランド南西部カウンティー・ケリーに自生しています。温かいメキシコ湾流の影響を直に受けるカウンティー・ケリーは、アイルランド島でもっとも温暖な地。他地域とは異なる植生が見られるのです。
キラーニー国立公園内のローアー・レイク(Lower Lake, Killarney National Park, Co. Kerry)周辺に巨木が多くあり、ツヤのあるグリーンの葉がほかよりワントーン明るいので森の中でもすぐに見分けることができます。…が、花と実はなかなか見るチャンスがない。というのも、私が観光のご案内でキラーニーへ行くのは通常夏であるのに対し、イチゴノキの花と実のシーズンは秋から冬にかけてだから。
ガーデンで剪定された木に花と実がついているものや、野生の巨木に花だけがついたものは見たことがありますが、こんなに大きな木に真っ赤な実がついているのを見たのは初めて。スペインというまったく予期していなかった場所で出くわし、すっかり嬉しくなってしまいました。

それからしばらくして、先月、アイルランド南部カウンティー・コークのフォタ・アイランドへスケートに行った時のこと。
フォタ・ハウスの広大な園内で、イチゴノキもどきを発見!

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実が似てる!でも、イチゴノキよりひと回り大きく、花もないし、葉も違う…

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とにかく実のなり方が見事。巨木にたわわについた実に目が釘付けに

幸いにして「Cornus capitata」という学名を記したネームプレートが付けられていたので、この木がナニモノか調べることができました。
イチゴノキはツツジ科ですが、こちらはミズキ科。ヒマラヤ地方原産で、和名は「ヒマラヤヤマボウシ」。そうか、この実はヤマボウシですね。(普通のヤマボウシとは違い常緑樹)
でも、「ベンサムさんのヤマボウシ(Bentham's Cornel)」などいくつかある英語名には「ヒマラヤのイチゴノキ(Himalayan Strawberry Tree)」との呼び方もあるので、やはりイチゴノキ「もどき」だ!

ちなみに、どちらの実は食べることができますが、そのまま食べてもあまりおいしくないそう。
イチゴノキの実はヨーロッパ南部ではジャムなどにする地域もあるとか。グリーン(葉)、白(花)、赤(実)がイタリア国旗のトリコロールなので、イタリアの国花だそうです。知らなかった!
アイルランドも一色違い、惜しい~😆🇮🇪
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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