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アルムの山に来ています!(ハイジの舞台を訪ねて①)

突然ですが、今、「アルムの山」に来ています!
おじいさ~ん、ペーター~、ヤギのユキちゃ~ん!…そう、『ハイジ』の舞台スイスのマイエンフェルト(Maienfeld)にやって来ました。
TVアニメのハイジを見て育ち(『アルプスの少女ハイジ』1974年放送、初回放送は私がまだ幼稚園にもあがらない頃!)、小学生になって原作を読み、続編を読み、原作者ヨハンナ・シュピリについて知り、物語の舞台となった村が存在することを知りました。
いつか来てみたいと思いながら時が経ち、このパンデミックで、いつかなんて思っていると行けず終わってしまうかも…と気持ちにスイッチが入りました。

憧れ続けたハイジの村は、いざ来てみると、アイルランドからこんなに近かったんだ!と拍子抜けするほど。ダブリンからチューリッヒは直行便で2時間。そこから列車を3本乗り継ぐこと約2時間、車窓の美しい山や湖に見とれているうちに、あっという間に目指すマイエンフェルトに到着。

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ローカル線しか停まらない小さなマイエンフェルト駅を出ると、すぐにハイジが登場!日本ではアニメのハイジがお馴染みですが、こちらの人はハイジというとこういうイメージのよう

もともとドイツ語で書かれた作品なのでドイツ語圏でのみ有名なのかと思いきや、過去に繰り返し映画化されていることもあり、ハイジは世界的なスーパースターのようです。
70年代後半にはBBCがTVドラマ化したため、アイルランドでも「ハイディ(が本来の発音)」と言うと、子どもの頃見てたよ!と反応が返ってくることが。

ハイジがデーテおばさんに連れられてやって来る「デルフリ村」は、マイエンフェルトからさらに小一時間ほど登った「アルムの山」の中腹にあります。
私も坂道を2キロほど登ってこの宿へやって来たので、まさにここが「デルフリ村」。ハイジと同じように歩いてやって来ました。

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マイエンフェルト駅を出てすぐこの景色。2000メートル級の山が背後に

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マイエンフェルトのメイン・ストリート。ハイジが水を飲んだ泉はここかな~笑

アニメのハイジはグリンデルワルトを中心とするユングフラフ地方の景色を主に用いたということですが、あのアニメを制作した若き日の高畑勲さん、宮崎駿さんたちはこちらにもちゃんとロケハンに来ているそう。
原作に忠実に、でも日本人が憧れるいかにもスイスな景色をしっかり織り込んで下さったんですね。

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村のあちこちに「Heidiweg(ハイジの道)」とか「Heididorf(ハイジ村)」の標識が

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この辺りはおいしいワインの産地で、村にはブドウ畑がいっぱい。ハイジの物語にブドウ畑が出てくる印象がないのは、もっぱらアルムの山でのお話だからでしょうか(アニメでは山ぶどうを採るシーンはありましたね)

実は、こちらに向かう列車の中からすでにそう思っていたのですが…。
それを言ってしまうと、はるばるハイジの世界まで来て何を言う!って怒られてしまいそうですが、この山の感じ、(道中見えた)湖と山のコンビネーション…。我が故郷・長野県の上田市周辺にいかにもありそうな景色ばかり。
車窓から見たヴァレン湖(Walensee)は白樺湖周辺かと思ったし、このブドウ畑と山の景色はお隣りの東御市ですか?って感じ。(笑)

考えて見ると、マイエンフェルトと上田市の標高はほぼ同じで、500メートル位。(私が宿泊している場所は670メートルですが)
そして、周囲を見回すと360度切れ目なく山、山、山…という景色も上田と同じ。その山の高さが、3000〜4000メートル級というのではなく、せいぜい2000メートル台止まりであるのも上田っぽいのです。
上田の実家から見える烏帽子岳がちょうど2000メートル位。ちょっと尖った山を見ると、つい、烏帽子岳だ!って思ってしまう。(地元ネタですみません、上田市もしくは周辺出身の方なら、そうそう、ってうなづいてくださることでしょう・笑)

マイエンフェルトからまっすぐ歩いたら30分ほどの道のりですが、10キロのリュックを背負っていたことと、途中で景色や花に見とれて写真を撮ってばかりいたため、小一時間かかってようやく到着。
曇り空でも気温は18度と意外に温かく、長袖Tシャツ一枚だったにもかかわらず汗だくに。デーテおばさんにたくさん洋服を着せられて、暑くてふうふう言いながら山を登るハイジの気分そのものでした。(でも、ハイジみたいに脱ぎ捨てるわけにもいかず・笑)

ようやく到着すると、「アルムの山」へようこそ!とばかりにこの子が迎えてくれました。

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モ~、ヴィルコメン~って言ったように私には聞こえた!牛のいい顔とらえるのには自信あり。この際、お出迎えはヤギのユキちゃんじゃないの?って言うのはナシで(笑)

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そして、ふと見ればいるではないですか、ハイジも、ペーターも、ハイジの腕の中にはユキちゃんも!あ、右の木の後ろには「僕も入れて~」って子も(笑)。コスタリカから来たという年配のカップルさんが写真を撮ってくれました。コスタリカでも知られているんですね、ハイジすごい

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ここが私のアルムのお家、ハイジホフ(Heidihof)というホテル&レストランです

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ホテルの入り口には「私の」ハイジとペーターがいた!

地上階がレストラン、1〜3階が客室というこじんまりした宿。早速案内していただいたお部屋は…

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ハイジの部屋でもなく…

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アルムおんじの部屋でもなく…

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なんと、ヨーゼフの部屋!笑(あ、でも、原作にヨーゼフはいないので、これは普通のセントバーナード犬かと。Barryって書いてあるので、この宿にかつていた犬なのかな…)

お隣りの部屋はネコとか鳥でした。それだとアニメのキャラクターにもならないので、少なくともヨーゼフ・ルームで良かった(笑)。
【10/17追記】アニメを見返したところ、いましたね、ネコも鳥も。山で雷に打たれたピーちゃん、フランクフルトのお屋敷の子ネコ騒動(笑)

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そしてもちろん、干し草のベッド(だったらいいな・笑)。ドイツ語圏らしい簡素で清潔なお部屋。写真にはよく写っていませんが、壁にかかった2枚の絵は、ハイジとおじいさんが橇で山をかけ降りるシーン、そして、ペーターとペーターのおばあさんらしき人がお話しているシーン

ホテルに着くと同時に雨が降り出したので、今日はそのまま出かけずにホテルのレストランで早めのディナーを。

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ロスティというジャガイモ料理を。ハイジ風とか、ピーター風とかいろいろある中から、チーズ、ベーコン、目玉焼きがのったアルムおんじ風を

地元産のおいしい白ワインもいただき、大満足。
明日は隣接するハイジ村を訪ね、アルムおんじの小屋へ歩き、ヨハンナ・シュピリが『ハイジ』の構想を練りながら散歩したという道へも行ってみようと思います。
いいお天気になりますように!

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パンデミック以前は日本からのお客さんも多かったそう。クララ、歩けるようになって良かったね、この絵を見ただけで今にも涙が出そう(笑)。ところでホテルの目の前のこの山、烏帽子岳っぽい峰もあるけど、キラーニーから見えるカラントゥーンヒル(アイルランド最高峰)を含むマクギルクディ山脈にもよく似てる!上田、ときどきアイルランド(笑)

【追記】この旅の記録の続き
ハイジの村とアルムの山小屋、そしてシュピリの・散歩道へ(ハイジの舞台を訪ねて②)
ハイジの泉、そして「山が燃えてる!」(ハイジの舞台を訪ねて③)
クララのおばあさまが滞在したラガーツ温泉にて(ハイジの舞台を訪ねて④)
ヨハンナ・シュピリの生まれ故郷ヒルツェルへ(ハイジの舞台を訪ねて⑤)
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コメント

ようはっぱ

いいですねー。
子ども時代に見たアニメの世界に行くのー、いいですねー。
私も小学生時代に読んだ漫画のタイトルが「ウルグァイからの手紙」(樹村みのりさん著)だったので、ウルグァイが気になってて。
アルゼンチンに行ったときについでに隣国のウルグァイに行きました。
そして、タイトル通りハガキを書いて友人に送りましたよー。^^
郵便局で3枚のパシャっと写メしたら、郵便局の方に怒られました(語調から)。
笑ってごまかしたけどー。

直子さんのハイジに迫る旅、続きを楽しみにしてまーす。
チーズを溶かしてパンにつけて食べるのかなあ?

naokoguide

Re: いいですねー。
ようはっぱさん、こんにちは。コメントありがとうございます!
物語の舞台を訪ねるの、大好きです。それこそが私の聖地巡礼、ハイジは本当に長いこと、したい、したいと思っていたので、それこそ感無量です。

チーズとろ~んのラクレットですが、どうやらシーズナルな食べ物のようで、冬にならないとレストランのメニューに出てこないみたいなんです。チーズフォンデュも然り。
スーパーにはラクレット用チーズや、ラクレットの小さいフライパンやフォンデュの鍋が売られているので、家庭ではしているのかもしれませんね。
でも、確かにまだまだ暑くて、とてもそういうのを食べる気にならない…。アイルランドの真夏並みの気温です!
非公開コメント

naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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