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最果ての岬、フィステーラへ(北スペインの週末①)

この週末は北スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラと周辺に来ています。
サンティアゴ巡礼路を約ひと月かけて完歩した友人トモコさんに合流。当初は私も巡礼路の最後の100キロを一緒に歩くつもりでしたが、仕事の兼ね合いでタイミングが合わず。
一緒に歩くことは出来なかったけれど、トモコさんの完歩を祝ってサンティアゴ詣でにやって来ました。

予定より早いペースで「フランス人の道」(764㎞)を歩き切ったトモコさんは、サンティアゴ・デ・コンポステーラよりさらに90キロ先の、ここを巡礼の終着点とする人も多いというフィニステーラ岬(Cabo Fisterra)で待っていてくれました。
飛行機とバスを乗り継いで到着した最果ての地は、それはそれはステキなところでした。

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「陸地の終わり」を意味するフィステーラ、岬の突端にある灯台へ

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岬にはパラドールと、さまざまなモニュメントあり。ダブリンへ2670キロのサイン!

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フィステーラの町から岬まで3㎞。歩いて行く途中に巡礼の道しるべがありました

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岬のパラドールのチーズケーキがおいしいというので、ワイン片手にこれを食べながら夕日を待ちました。この地方の3種のチーズを使ったケーキ、ここでしか味わえないおいしさ!

かつてここで、長い巡礼を終えた巡礼者たちが衣服や靴を燃やす習慣があったそう。今は燃やすことは禁じられていますが、岬の突端にある終着点を示す十字架に、巡礼者が記念に置いていった聖ヤコブ(サンティアゴ)のホタテ貝や杖が山積みに。
巡礼路で顔見知りになった人たちとそこここで会い、互いの労をねぎらき合うトモコさんを見ていると、やはり私もいつか歩いてみたい!と思わずにはいられません。

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午後8時過ぎ、最果ての地の夕日が大西洋に沈みます。どこからともなくバグパイプ奏者が現れ、その音色が響き渡ると、夕日を眺めながら涙する巡礼者も。太陽が海に落ちる瞬間に演奏も終了し、拍手が沸き上がりました

ここは地理的にはスペイン最西端ではないけれど、限りなく最果ての地。星に導かれて流れ着いた聖ヤコブの遺骸もこの辺りの海を流れてきたと思うと、巡礼をした人にはより感慨深いことでしょう。
辺境・最果て好きの私の好みにもぴったり。アイルランドの西海岸とも風情が似ています。

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スペインの夜は長く、レストランは8時からオープンして深夜まで。町のレストランで、この地方の名物だというザンブリーニャという貝をおいしくいただきました♪ホタテ貝よりひとまわり小さい

なんとも思い出深かったフィステーラでの夜。
夕日だけでなく、翌朝には昇る朝日を部屋のバルコニーから拝むことができ、感激。

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今の時期のこちらの日の出はアイルランド以上に遅く、朝9時近く。待ちに待った太陽が湾の向こうの山から登り、港町をオレンジ色に染めました

最果ての地でぜひ泳ぎたくて、町はずれに小さなコーヴを見つけました。
アイルランドからはすっかり去ってしまった夏が、ここにはまだあった!

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岩場に隠れた美しいビーチ!プライア・コルベイロ(Praia Corveiro)にて。少人数ではありましたが、地元の人や巡礼者が静かに海に入ったり、岩の上やビーチで日光浴していました

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ゴーグルを付けて、思い切り泳ぎました。透き通った海の中には大小の魚の群れがいっぱい。ああ、ここでもう数日過ごしたい~と後ろ髪をひかれつつも、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かいました
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コメント

ようはっぱ

はぁ〜〜。
いいなー。
サンティアゴ巡礼を終えたトモコさん、お疲れさまでした。
どんな旅だったかじっくりお話をききたいわー。^^
サンティアゴ巡礼にいつか行く予定の私。
最近知ったのですが、来年ラグビーW杯で滞在予定のフランスのトゥールーズ。
そこもサンティアゴ巡礼の道の通過点だということを。
来年、フランス滞在中に歩いてみようかと思案中です。
なおこさんのサンティアゴ訪問のブログも楽しみでーーす。

naokoguide

Re: はぁ〜〜。
ようはっぱさん、こんにちは。
私も今年は歩くことが出来ませんでしたが、近いうちにきっと。「フランス人の道」を全部歩くのは日数がかかるから最後の100キロを…って思ってましたが、今回トモコさんの体験をうかがい、そのルートよりも、リスボンからの「ポルトガル人の道」を歩いてみたいなあ、と思うようになりました。
昔アイルランド人が歩いた、ラ・コルーニャからの「ケルティック・カミノ」も。
お互い、夢は広がりますね~。

北の国からSHIGE

最果ての岬、フィステーラへ(北スペインの週末①)
すごい! とうとうサンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道にとりついたのですね。
十数年以上前ですが、私共はその巡礼のフランス側の起点の街の一つであるヴエズレ―に3泊し、巡礼の道が通る山間の町コンクに2泊しました。
日本画の先生とのスケッチ旅行で行ったのです。
ヴエズレーもコンクも宗教に包まれた敬虔な小さな町でした。
2つの街では、杖にホタテ貝の貝殻をぶら下げて歩いている中学生(?)の一団に会いました。巡礼体験をしていたのでしょうか。
旅行番組で、巡礼の道を歩き切ってサンチャゴ・デ・コンポステーラに到着した人々が感激の涙を流す映像を見ます。
長い巡礼の道を歩き切った達成感と、神と一体になれる満足感に包まれるのかと思って見ています。
日本の八十八か所巡りやお伊勢詣りより、もっと純粋な信仰体験と思っています。
Naokoさんの巡礼への挑戦に期待しています。

naokoguide

Re: 最果ての岬、フィステーラへ(北スペインの週末①)
SHIGEさん、こんにちは!
ヴェスレー、コンクの辺りはまだ行ったことがないのでぜひ行ってみたいです。
今回は巡礼路を歩けず残念だったのですが、大好きな懐かしのガリシア地方を満喫しました。そして、巡礼を完了した友人の様子を見て、またいろいろな話を聞かせてもらって、今すぐにでも行きたくなりました。
「ケルトの道」という短い巡礼路があるので、それを近々歩こう!と早速ガイドブックを見ています。冬が迫ってきてしまったので、来年春になるでしょうか。
したいこと、行きたい場所いっぱいで、時間がいくらあっても足りません~!笑
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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