ダブリン在住の学生さんよりハイキング(軽登山)のご案内のご依頼いただき、日帰りで北西部ドネゴール(Co. Donegal)へ。
ドネゴール最高峰のエリガル(Errigal, Co. Donegal)に登ったことを書いた拙ブログ記事を見て、この山に登りたい!と思ってくださったそう。
思いがけず、こんなにすぐにまたエリガルを拝むことができ嬉しい♪

ダブリンより4時間のドライブを経て、荒野に現れたエリガル。東側からの眺め

ふもとのパーキングに車を停めて、いざハイキング、スタート。3週間前には満開だったヒースの花は盛りを過ぎていましたが、きれいに咲き残っているものも

歩き始めて間もなく激しい雨に見舞われましたが、ほんの数分後には青空ものぞき始めました

この急斜面がきつい。でも、先日登ったばかりだったせいか、ずい分楽に感じられました

山頂近くまで登りつめると、山の西側の景色が。「ポイゾンド・グレン(Poisoned Glen=毒された谷)」と呼ばれる谷間に横たわる湖が雲間の光にキラキラ
エリガルの高さは751mとされています。山頂付近には際立った峰が2つあり、どちらが最高峰なのか迷いがち。
遠い方の2つ目の峰が最高峰なのですが、山頂で出会った登山者が高度計アプリで測定したところ、その差はたったの1メートルでした!

この2つの峰、どちらが高い?彼の高度計によると、山頂とされる2つ目の峰は734m、手前の峰は733mでした。写真は山頂から手前の峰を振り返ったところ

そこからさらに先へ進むと、高度は低くなりますが絶景が。な、なんと、こんなところに(ヒツジの)ショーンがいるではないですか、それも左右対称に2頭…(ポチリ映っているブラックフェイスのヒツジ、探せますか?笑)
この直後、天気が急変。ものすごい速さで雨雲が迫ってきて、あっという間に絶景を隠してしまいました。
少し下ったところで持参したお弁当を食べてから下山。休憩時間を含め、往復約3時間でした。
エリガルの魅力のひとつは、山を形成する岩石の美しさです。エリガル周辺はアイルランド島の中でもとくに地質が古いエリアで、さまざまな種類の変成岩で形成されています。

光を受けて白く輝く珪岩(quartzite)、石英(quartz)から成る石ですよね

こちらは片岩(schist)や片麻岩(gneiss)でしょうか(←詳しい方、違っていたら教えてください!)
自宅に戻り、
私のガイドの先生、ヴィニーが製作した石の標本で確認し、年数を調べてみました。

該当すると思われる3つの石は左上から時計回りに、片岩、片麻岩、珪岩。片岩は4億2000年前、片麻岩は17億5300年前(!)、珪岩は5億年前!
アイルランドの大地の歴史は18億年。南半球で誕生し、分裂したりくっついたりしながら移動してきたそう。
この島が形成されて間もない頃からの大地を踏みしめてきたのか!と思うと、感慨もひとしおです。
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