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ドネゴールの聖山、エリガルに登る!

この週末は、アイルランド北西部ドネゴールの最高峰エリガル(Errigal, Co. Donegal)に登りました。
6月初めに計画したものの、悪天候に阻まれ実現せず。今週末も天気予報は思わしくありませんでしたが、急きょドネゴール・タウンで仕事が入ったためイチかバチか登山の用意もして行ったところ、見事に晴れ上がり、思いがけず登れてしまいました!

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標高751mのエリガル。先日登ったメイヨーのクロー・パトリック(Croagh Patrick, Co. Mayo)は764m、高さも形もクロー・パトリックによく似た円錐形

夜どおし激しく降り続いた雨が嘘のように晴れあがり、素晴らしい秋晴れに。上記写真は西側から見た山の姿ですが、登り口は南東にあり、県道251号線(R251)のパーキングからトレイルが伸びています。
(Google Mapでは「Errigal Mountain Hike Parking」と表記)

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登り始めはゆるやかで、足場もこのように整備されています

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泥炭地の多いドネゴールでは今ヒースの花が盛り。山にふもとにはもちろん、山へ至る周辺の泥炭地にも一面に咲き乱れていました

エリガルの登山道は近年かなり整備され登りやすくなりましたが、まだ十分ではなく、現在も整備が続けられています。泥炭地や石がゴロゴロの道を歩く場面もありますが、個人的にはそのくらいワイルドな方が好き。

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岩場でひと休み。ここで3分の一くらいでしょうか、この先から傾斜がきつくなり、足場も険しくなります

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段差が均一でないため、登りやすいのか登りにくいのか、よくわからない石段

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このエリアの石は主に変成岩で、さまざまな種類の石があってきれい。石英も多く、日が当たるとまるで雪が積もっているかのように輝いて見えます

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石段がなくなり、石ゴロゴロの坂道に。なかなかの強風で、吹き飛ばされないよう踏ん張るのに必死でした

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山頂までもうひと息、眼下には絶景が広がります!

エリガルは「セブン・シスターズ(Seven Sisters)」と呼ばれる7つの峰のひとつで、同じように円錐型のシスターたちを従えています。山頂近くなるとそれらの山々や湖、さらにはアイルランド島ほぼ最北の海や島々が眼下に広がり、それこそ、絶景なんてありきたりの言葉しか出てこない自分が歯がゆくなるほどの大絶景。
ちなみに、上の写真に写っている湖の名はアルタン湖(Altan Lough)と言いますが、ドネゴール出身の伝統音楽バンド「アルタン」の名の由来…かも?

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さらに山頂に近づくと、山の南側に横たわる「ポイゾン・グレン(Poison Glen)」と呼ばれる谷間が一望できます。この細長い谷と言い、エリガルの山の円錐形と言い、氷河に削られてできた典型的な地形そのもの

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峰を2つ越え、ついにホンモノの山頂が見えてきた!チャリティーで登山をしていたカメラマンの男性がたまたまサーファーで、しばしおしゃべり(山の上のこんな場所でもサーフィン談義…笑)

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ついに登頂!かわいいワンコが迎えてくれました(友人ミワさん撮影)

友人が撮影した山頂からの動画です。風の音が大きいので注意。(こちらもミワさん撮影)



エリガルとはアイルランド語で「oratory(礼拝所)」を意味するそうですが、山の上に礼拝所があったことは今も昔もありません。おそらく山そのものが信仰対象だったのでしょう。
土地の伝説では、古代ギリシャからアイルランド島にやって来たファー・ボルグ一族が、ギリシャのオリンポス山にあやかって崇めたとされています。古代から聖山だったに違いありませんが、クロー・パトリックのようなキリスト教の聖人伝説はエリガルにはないようですから、異教の神の手に触れられることのなかった、ケルト時代そのままの聖山と言えるでしょう。

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ああ絶景や、絶景や!山頂から振り返って見る手前のピーク。この幅の狭い尾根を歩くのがちょっと怖かった!(笑)

山頂を少し下ったところでランチ休憩してから下山。強風おさまらず、風に逆らって歩くのに疲れ、このまま身を任せ海まで私を運んで~と何度思ったことか(笑)。
登りに1時間25分、休憩30分、下りに1時間。所要約3時間でした。難易度はクロー・パトリックとほぼ同じくらい、トレイルの長さと所要時間は少し短いように感じました。

それにしてもこの夏は、各地の山や崖に本当によく登りました。クロー・パトリックに、グレート・シュガーローフに、「天国の階段」に、ベンブルベンに…!
今後チャレンジしたいのは、先日行き着けなかったアキル島のクローホン、北アイルランドのモーン山脈(Mourne Mountains, Co. Down)の山々、そしてアイルランド最高峰のカラントゥーヒル(Carrauntoohil, Co. Kerry)にもいつか機会を見つけて挑戦したいものです!
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コメント

Kumi

なおこさん、エリガル登山お疲れ様でした!
私は整備された歩道が出来てから登山はしていませんが以前は地面に足を取られて既に登山する前で疲れ切ってた思い出があります。
サーフィンなど色んなアクティビティティーで活躍されているナオコさんならばお手軽だったでしょうね!

naokoguide

Kumiさんへ
Kumiさん、コメントありがとうございます!
エリガル、それなりに大変で登り甲斐がありました(笑)
整備される前は大変だった、と、会った地元の方々がおっしゃっていました。
景色は天下一品、さすがドネゴールですね!
非公開コメント

naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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