アキル島で過ごした週末。
ヒートウェイブ(熱波)のおかげでトロピカルと化したキーム・ビーチで海水浴を楽しむ前に、アキル島最高峰のクローホン(Croaghaun、688m)に登りました。
この山の先端はアキル・ヘッド(Achill Head)と呼ばれ、アイルランドいち高いシー・クリフ(海食崖)があるのもここ。有名なモハーの断崖(Cliff of Moher、200m)はもちろん、ドネゴールのスリーヴリーグ(Slieve League、501m)にも勝る高さで、海食崖としてはヨーロッパ3番目の高さです。(ノルウェーのホーネレン860m、フェロー諸島のエニバーク岬754mに続く)
かれこれ10年程前、サーフ仲間と共にアキル島で新年を迎えたことがあります。滞在中に一部の友人たちはアキル・ヘッドを臨む崖に到達したのですが、私はタイミングを逃し行き損ねてしまいました。
※その時の過去ブログに友人が撮影した写真あり→
アキル島で迎えた新年(2012年1月)今回こそはぜひ!と、日中29度という登山には不適切な暑さだったにもかかわらず決行。事前の下調べによると、傾斜はきついものの所要時間は往復で1.5~2時間程度とのこと、それなら楽勝だね~と友人たちと登り始めたのですが、なんとこれが登っても登っても崖などまったく見えやしない。幻の海食崖を求めるミステリー登山となってしまったのでした…!

登り口はLough Acorrymoreダム手前とのこと、事前にGoogle Mapにしるしを付けておいたのですが、示された場所に疑念を抱いた私たちはダムの駐車場まで行き、そこからこの橋を通って泥炭地の斜面へ。これがそもそもの誤りでした…

ちょっと登るときれいな湖が。泥炭地らしくまっ茶色の湖(泥炭のタンニンが湖底に不着しているため)
島の80%が泥炭地というアキル島。(アイルランド全島における泥炭地の割合は15%)
通常だったらドロドロした泥炭に足を取られてしまうところですが、折からのヒートウェイブで大地は乾ききっていました。

適度にやわらかくて歩きやすい

はい登るようにして斜面を進みます
なんだか方角が違うよねえ~と言いつつも、山頂に着いたら尾根伝いに崖を目指そう!とズンズン登ってしまって…

あれ?思いがけず、島の北岸にあるはずの円錐形のスリーヴモア(Slievemore)山が見えてきた!

登っても登っても崖へ続く尾根に行き着かないので、暑いし疲れたしもうここをゴールにしよう!と決定。ここまで登ると泥炭もさすがに完全に乾いてはおらず、ところどころに沼地が

暑いけれど海風が気持ちいい!左からスティーブン、シュネード、ディヴィッドとセルフィ♪
持参したスナックやフルーツでひと休みしてから下山。下りの斜面で地元の羊飼い親子に遭遇し、アキル・ヘッドが見える崖へ行くにはどこから登るべきだったの?と聞いてみて初めて私たちはいちばんきついルートを登ってしまったことが判明。このルートだと崖へ行くには余裕でもう1時間かかるそうで、いちばん嫌いな人に教えるルートがコレ、とのことでした(笑)。
羊飼いが言うことには、まさかこんな何にもないところから登るわけないでしょ、と私たちが信じなかったGoogle Mapが示したが場所が正解で、そこから斜面を上がればすぐに崖へ到達出来たのだそうです。ああ~、なんということでしょう~(涙)。

羊飼い親子と話し込むスティーヴン

またしてもアイルランドいちの崖に立つことは叶いませんでしたが、これだけの絶景を眺め尽くしてそれなりに満足。島の南側のミノーン・クリフ(Minaun Cliffs)が美しく、背後には
先日登頂したウェストポートのクロー・パトリック(Croagh Patrick)もきれいに見えました
そんなわけで当初の目的は果たせませんでしたが、またアキル島へ戻る口実が出来ました。😆
それにしても暑かった〜。アイルランドであれだけ流れるほどの汗をかいたのは、以前にホットヨガに通っていたとき以来だったかもしれません!
ちなみに私たちが行きたかったルートはこちら。記事内のGoogle Mapは合っています!(疑ってゴメンナサイ)
→
The Croaghaun Cliffs: Officially The Highest Sea Cliffs In Ireland (3 Times Bigger Than Moher)
この後キーム・ビーチへ行くと見えました、アイルランドいち高い海食崖が!写真中央の、左斜め上にちょこんと尖っている地点がソレ。次回こそはあそこに立つぞ~!
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