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ブラックアンガス牛のステーキが美味しい老舗レストラン、トロカデロ

ヨーロッパの街にはたいてい創業云十年、中には100年、200年…なんていう老舗レストランがあるものですが、ダブリンには老舗パブは数多くあっても、レストランとなると新しいお店ばかり。
貧しい時代が長かったアイルランド。かつてはレストランそのものの数が少なく、経済成長に後押しされて外食産業が盛んになり出したのは2000年代になってから。ダブリンで老舗…といっても、せいぜい20年位だったりします。
そんな中、創業65年というトロカデロ(Trocadero, St. Andrew St, Dublin 2)の存在は貴重。1957年創業。パブではなく、レストランとしてその時代から存続する店って、アイルランド国内全体を見渡しても数少ないと思います。

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トリニティーカレッジやグラフトン通りにほど近い、シティセンターのにぎやかな路地に面したレストラン。ジョージアン・ハウスの地上階というところがダブリンらしいですね

昨晩ここで久しぶりに食事をしました。
拙著『絶景とファンタジーの島アイルランドへ』にもお気に入りのレストランとして「ステーキを食べるならここ!」と紹介しているお店ですが、最近新しい店の開拓に忙しく、ここのステーキのことをすっかり忘れていた!昔からここのブラックアンガス牛のステーキが好きだったなあ、私…と、ふと思い出したのでした。

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夜7時半、まさに宴もたけなわ…といった賑わいの店内。過去にトロカデロを訪れた往年の俳優、歌手など著名人の顔写真がズラリ

このクラッシックな店内の様子も昔から変わらず。両親とご飯を食べにくるような「きちんと」感のある、でもかしこまり過ぎないカジュアルな雰囲気がなんとも居心地よくて、友人との話も弾み、3時間ほどかけてゆっくり食事を楽しみました。

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前菜にはビーツ&ヤギのチーズのサラダを。クルミたっぷり、上にのっているのはカボチャのペースト。ベテランのウェイターさんが勧めてくれたスペインの赤ワインも美味でした(店内のライトが黄色いので食事を撮影するのが難しい…)

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メインディッシュには10オンス(約280グラム)のサーロインステーキをミディアムレアで。ちょっと焼きすぎ気味の、昔ながらのアイリッシュ・ステーキの食感と喉ごしがたまらない!

このブラックアンガス牛のステーキを今も出し続けているというのが、トロカデロの変わらぬ素晴らしさなのです。
ステーキ肉に最適と言われるブラックアンガスは、ヘアフォード種などに比べて飼育に手間がかかるとかで、どうしても値段が高くなるらしい。かつてはアイルランドのレストランではステーキといったら必ずと言っていいほどブラックアンガス牛が使われていましたが、最近は肉の種類をあえて明記していない店が多く、その場合はまずブラックアンガスではないと見てよいでしょう。
ほかの種に比べて、トロミや甘みが上質なんですよね、ブラックアンガス牛は。そして、これはアイルランドのグラスフェッド牛(放牧牛)全般に共通して言えることですが、レアよりも、ミディアムレアくらいに焼いた方が肉の旨味が際立ち、美味しくいただけます。
(トロカデロのミディアムレアはミディアムに近い焼き方で、その、ちょっと焼き過ぎなのがアイルランドの昔からの「癖」なのです)

ちなみに、堂々たる極太チップスも嬉しい。今どきの流行りは細目ですが、これぞクラシカルなアイリッシュ・チップス!

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デザートのピーカンナッツのチーズケーキがこれまた絶品。チーズケーキは日替わりで、フレーバーやトッピングが変わります

かつては「プレシアター・メニュー」というのがあり、早い時間のディナーは量や種類が少ない代わりに値段が安かったのですが、今はなくなったよう。(「アーリーバード」のこと。ダブリンの古くからのレストランでは「プレシアター」と言います)
コロナ禍を経て、どこのレストランからも軒並み「プレシアター」が消えたような気が…。

ちなみに過去のブログを見てみると、なんと15年前の2009年にトロカデロで14オンスのTボーンステーキを食べました!と書いていました。しかもニクの日に(爆)。
昔はここへ来るといつも14オンス(約400グラム!)を注文したものです。今でも生まれ変わったら肉牛になりたいくらいステーキ大好きなことには変わりありませんが、14オンスはもう食べられないかも…。
でも、心配する必要なまったくなく、その巨大Tボーンはもうメニューにはありません。まるで私の年齢に合わせてメニューを改正してくれているかようですが、10オンスはまだまだ今後20年くらいはペロリいけそうですので、これ以上小さくなりませんように!
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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