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グリーンウェイをサイクリング in メイヨー(アキル~ウェストポート)

クロー・パトリックに登った次の日は、カウンティー・メイヨー(Co. Mayo)の美しい山と海を眺めながらがサイクリングを楽しみました。
近年アイルランドでは「グリーンウェイ(Greenways Ireland)」と呼ばれるサイクリング&ウォーキング専用トレイルの整備が進み、地元住民はもちろん、アクティビティー志向の観光客にも人気です。
かつての鉄道路線に沿うルートも多く、私たちがサイクリングしたアキル(Achill)~ウェストポート(Westport)を結ぶ全長44キロのグレート・ウェスタン・グリーンウェイ(Great Western Greenway)もそのひとつ。1895~1937年の間、狭軌鉄道が運行されていたルートです。

ウェストポートに滞在していた私たちは自転車のレンタル込みのシャトルバス・サービスを利用してアキルへ行き、そこからウェストポートに向かって走りました。
このようなサービスを行っている会社は何社もありますが、私たちが利用したのはこちら。→Westport Bike Hire(シャトルバス&自転車レンタルで40ユーロ~)

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朝9時半ウェストポート発のシャトルバスでアキルへ。こちらがアキルのレンタルショップ、ここで予約していた自転車を借り、ウェストポートのショップで同日18時までに返却します。アキルとは島の名で、グリーンウェイは島へはのびていませんが、この先のアキル・サウンドから橋でつながっているのでそちらへ向かってサイクルすることも可能

クロー・パトリック登山の翌日だったので、ちょっと楽をしようと思い20ユーロの追加料金を払って電動自転車を予約。走り始めた頃は楽過ぎて退屈、やっぱりマウンテンバイクにすれば良かった…と後悔したのですが、後半になるにつれ、電動で良かった~としみじみ(笑)。
電動でもいろいろ調節できるので、苦しくならない程度に負荷をつけたりして楽しみました。

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この日も天気は最高。アキルを出発した直後、緑の中をぐんぐん走ります!

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山と泥炭、これぞザ・メイヨーな景色!

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道端で小休止。私は自前のローラーブレイド用ヘルメットをかぶったため、ひとりだけサイクリストらしく見えない(笑)

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野生のセイヨウシャクナゲがそこここに咲き誇っていました

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泥炭地の夏の風物詩、ワタスゲ。アイルランドではボグコットン(Bog Cotton=泥炭の綿)と呼びます

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見事なワイルド・オーキッドにも遭遇!

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このような道標がとてもわかりやすく出ているので、速くこぎ過ぎて見過ごすことさえなければ、地図を見なくとも迷うことなし

きれいな景色がどんどん流れてしまうのがもったいなくて、昔取った杵柄で、手放し運転でちょこちょこ撮影。(良い子の皆さんには危ないのでお勧めしません!笑)
風の音や鳥のさえずり、家畜の鳴き声を耳に、楽しくペダルをこぎました。



まるで、19~20世紀にかけて活躍したアイルランド人画家、ポール・ヘンリー(Paul Henry、1876 – 1958)の絵画の中にいるかのよう。ポール・ヘンリーはアイルランドの西海岸の風景を数多く描いた画家。ダブリンのナショナル・ギャラリーで見る彼の絵を思わせます。

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コネマラのキラリー湾(Killary Harbour, Connemara, Co. Galway)みたいな景色も。ここは湾ではなく、Lough Garという湖ですが、キラリー湾と同じようにサーモンの養殖が行われています。メイヨーの景色は全体的にコネマラとドネゴールを足して2で割ったような感じ

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こんな森の中の道も素敵。妖精好きな友人シュネードと私は大喜び♪

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出発してから14キロ、マルラニー(Mulranny)で最初の休憩。クルー湾とクロー・パトリックを眺めながらコーヒー&おやつを。前日にはあちらの山頂からこちらを見晴らしていたのでした!

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この先はしばしゾーンに入ってこぎ続け、写真もあまり撮らなかったのですが、古い石橋が見える場所で休憩&記念写真。左手前から時計回りにニーヴ、ディヴィッド、シュネード、私

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ニューポートのパブ、グローニャウェル(The Grainne Uaile, Newport, Co. Mayo)でランチ休憩、おいしいシーフード・チャウダーでお腹を満たしました。グローニャウェルとは、16世紀にメイヨーのクルー湾を本拠地として活躍した海賊の女王グレース・オーマリーのニックネーム。ここから終点ウェストポートまではあと12キロ!

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ニューポートからウェストポートまでは主に国道沿いに走りますが、時々住宅の裏に入ったり、湿地にボードウォークが整備されている箇所があったり。ウェスポートが近づくと、美しい円錐形のクロー・パトリックが現れました!

ウェストポートに到着する頃には、さすがに太腿が少し痛くなりました。電動自転車と言えども、ペダルは自分でこがなくてはならないのでそれなりの運動にはなったようです。

今回私は初めてのグリーンウェイ体験でしたが、自然の中を風を切って走るのは本当に気持ち良く、楽しかったです。
大人になってからは自転車に乗ることのあまりない生活ですが、そういえば小学生から高校生くらいまでは移動手段は自転車がすべてだったものです。朝の新聞配達に始まり、通学、放課後の遊び、休日のお出かけに至るまで、自転車に乗らない日はほとんどなかったなあ。
田舎育ちの私にとって自転車はスポーツというより、やはり移動手段としか思えないのですが(スキーやスケートもそう・笑)、ペダルをこいでいると子供時代、青春時代のひとコマがふいにフラッシュバックし、メイヨーの景色と不思議にぴったり折り重なって、なんだか懐かしい気持ちになったのでした。

数あるグリーンウェイの中でも、このメイヨーのルートがいちばん風光明媚だと言われます。それを最初に制覇してしまったわけですが、やはり場所が変われば違った景色がまた素敵でしょうから、今後またほかのグリーンウェイも体験してみたいものです!
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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