ウィックロウ山中でのキャンプから一夜明けて、翌日はウィックロウ・ウェイ(Wicklow Way)をハイキングしました。
全長131キロに及ぶ伝統的なハイキング・ルートであるウィックロウ・ウェイを完歩すべく、全ルートを13区間に分けて1~2ヶ月に一度のペースで歩いている友人カトリン。彼女に賛同して仲間が集い、私も前回の第5区間から参加させてもらっています。→
ウィックロウ・ウェイを歩く(オールドブリッジ~グレンダーロック)(2022年3月)
今回は土日にかけて2区間歩こうというプランでしたが、土曜の夜のディナー&キャンプから参加した私は、第7区間「グレンマルーア(Glenmalure)~アハバナ(Aghavannagh)」の歩行距離14キロ、高低差360mのルートのみを皆と一緒に歩きました。

第7区間の出発地であるグレンマルーア・ロッジ(Glenmalure Lodge)を出てまもなく渡る川が、前夜のキャンプ地脇を流れていたアヴォンべグ川(Avonbeg River)。つまり私はこの川の上流で歯磨きをしたことに(笑)。ちなみに、この下流でアヴァンモア川と合流してアヴォカ川になるのですが、その合流点がトーマス・ムアの詩で有名なミーティング・オヴ・ザ・ウォーターズ(
Meeing of the Waters)です

カトリンとフィリップが「エルビス」と呼ぶ道標(エルビス・プレスリーの「曽」が4つ付くお祖父さんがウィックロウの農夫だったから!)。表示を見ると「63.5キロ地点」、ウィックロウ・ウェイのちょうど中間点!(全長131キロと案内があるけれど、どうやら127キロが正式らしい)

このルートは特に前半、上りがきつかった。息を切らしながらもおしゃべりはやめないアイルランド人、さすがです(笑)

森の中の坂道のボードウォークにて、手前からルース、カトリン、キーラ、イデール、ディヴィッド、私、オウエンロウ、スティーヴン、イーマー、バーバラ、撮影はフィリップ。この日のハイキングの総メンバー11名で集合写真!

ウィックロウ山地は常緑樹の植林地でもあり、伐採された大きなトウヒがズラリ積まれたこんな場所も。切り口はまだみずみずしく、切り立てのようでした。アイルランドはヨーロッパ大陸やスカンジナビアの森林地帯に比べ冬の寒さがマイルドなので、3倍の速さで木が育つそう。こういった材木は国外へも輸出されます(11月頃にはトウヒの若木も伐採され、スカンジナビアの国々などへクリスマス・ツリー用に輸出されます!🎄)

整備された道ばかりでなく、丘の斜面をこんなふうに登る箇所もあって楽しい

絶景ポイントで撮影するイデール。この頃にはもう地図を見るのが面倒になり、羊のようにみんなについて歩いていただけだったので、山の名はわからず…
急勾配な登り坂があった分、この先はぐんぐん下ったような記憶がありますが、スマホの電池切れで写真なし。
どこを歩いているのか構わず、写真も撮らず、ただみんなについて行くだけ…っていうのもいいものです。風の音を聞き、鳥の声に耳を澄まし、景色を愛で、友と楽しいおしゃべりをしながらただただテクテク歩くだけ。シンプルな喜びが胸にわき上がってきました。
そうこうしているうちに、この日のハイキングの終着点に。事前にこちらに回しておいたカトリンとキーラの車が見えて、やった~!

急勾配なアップダウンが多く、この日だけ歩いただけでも疲れたので、前日と合わせて2区間歩いたメンバーはクタクタだったことでしょう.。無事に歩き切り、みな満面の笑顔♪(撮影スティーヴン)
地図では14キロでしたが、ちゃんとした歩行計付きアプリやウォッチを使用していた友人たちは16キロだったと言っていました。
短い休憩を数回入れて、4時間で完歩。予想していたより早い到着でした。
出発点のグレンマルーア・ロッジに戻り、皆で遅めのランチを食べながら楽しかった週末の総決算。夏はホリデーシーズンで山も混むのでお休みして、次回は9月に再びキャンプしながら第8&第9区間を歩く予定とのこと。次は両日参加できるかなあ、今から楽しみです!
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