アイルランドでは先週より
『The Chronicles of Narnia(ナルニア国物語)』がいよいよ公開、本日早速、観に行ってきました。
子供の頃の愛読書ナルニアと映像で再会、とても楽しい、あっという間の140分でした!
小説をベースにした作品というのは、オリジナルのイメージとかけ離れてしまったりしてがっかりさせられることが多いのですが、
こちらは期待以上の出来上がり。小説を無理やり圧縮したような違和感がなく、ファンタジー映画にありがちな「やりすぎ」の滑稽さもなく、ほっとしました。
子役の子供たちも、原作のイメージに忠実で満足。特にルーシー役の女の子が素晴らしい!子供ってこうあって欲しいな~というような女の子です。
印象深かったのは、やはり、ルーシーがはじめてナルニアに足を踏み入れるシーン。
衣装ダンスの扉を開けるとそこは雪の降り積もる別世界で、人間とヤギが混ざったような不思議な姿をしたタムナスさんと出会う…このシーンを大スクリーンで見た時、
ナルニアを読んでいた子供時代にタイムスリップしていくかのような、なんとも不思議な気分になりました。
時空を超えた物語の中で、私自身も時空を超えていたわけです!
映画の出来がいいのももちろんですが、やはり原作が、そんじょそこらのファンタジーとは比較にならないくらいの深みのある内容だから、自然といい作品に仕上がったような気もしました。
幻想的な雪景色、波乱万丈の冒険、それぞれ個性を持った4人兄弟姉妹が成長していく様子など、とても感動的でした。
『ナルニア国物語』原作者C.S.ルイスは、ベルファースト出身のアイルランド人であることは、
以前の日記にも触れました。
キリスト教弁証家であったルイスは、物語の随所にキリスト教の教えを盛り込んだと言われていますが、それを意識して物語を振り返ってみると、なるほど、原罪と許しとか、無限の愛とか、ライオン・アスランの復活(=キリストの復活)など、キリスト教徒ではない私にも思い当たる部分がたくさん出てきました。
『ナルニア国物語』とキリスト教との関連については、日本の牧師さんが書かれた非常に素晴らしい解説がありますので、ご興味のある方は
こちら。
ちなみに、
ライオン・アスラムの声は、C.S.ルイスと同じ北アイルランド出身の俳優リアム・ニーソンという粋な計らい!
私は最後の最後まで気がつかなかったのですが、一緒に見に行ったベルファースト出身の友人は、ライオンが北アイルランドのバリメナ(リアム・ニーソンの出身地)訛りなのにすぐに気がついたそうです…!
日本の皆さん、3月の公開をお楽しみに~。
★その後に書いた、C.S.ルイス関連ブログ(2106年11月22日追記)
C.S.ルイスゆかりの地めぐり①~イースト・ベルファースト&近郊C.S.ルイスゆかりの地めぐり②~聖マーク教会C.S.ルイスゆかりの地めぐり③~「ナルニア」の舞台は…サイレント・バレー① 「ナルニア国」を探して秋の森を歩く ➡この続き、近日中にアップします!
メイド・イン・アイルランドのターキッシュ・デライトC.S.ルイス広場、ベルファーストにオープン
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