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新型コロナの制限ほとんど撤廃、明日から突然に!

オミクロン株が予想に反して速いスピードでピークアウトしたことを受け、本日政府より現行の制限緩和についての発表があることは報じられていましたが、まさかここまで一気に緩和されるとは!
12月初めに、オミクロン株への懸念から再導入された制限の数々は、明日(1月22日)の朝6時をもって撤廃されることに。
え~、明日の早朝からって、早っ!嬉しいけれど、過去2年間近く、制限があることが普通になってしまっていたし、その中で守られているという安心感と共に生きてきたので、突然に籠の扉が開け放たれ、翼を広げて飛んでいっていいですよ~と言われて戸惑う小鳥のような気分に(笑)。

時短となっていたパブやレストランは通常営業に戻り、ナイトクラブも再開、一般家庭への訪問の人数制限も明日からなくなります。イベントも収容人員の制限がなくなりフルキャパシティーで開催OK、ワクチン証明の提示も海外渡航を除いては不要に。
何よりも、パンデミック開始以来叫ばれ続けてきたソーシャルディスタンスが撤廃されることが大きい。着席サービスのみだったパブで、以前のようにカウンターで注文して自由に動き回り、いろいろな人とおしゃべりが出来るようになります。社交好きなアイルランド人にとって、このことがいちばん、元の暮らしの一コマを取り戻した実感を得られることかもしれません!

ミホール・マーティン首相も、本日のスピーチでこう言いました。

「人間は社会的存在だと言われますが、我々アイルランド人ほど社交好きな人はいません。来たる春を楽しみに、再び集い、笑顔を見せ合い、歌う必要があるのです」

明日から施行される主な緩和を以下にまとめておきます。

●1月22日(土)午前6時~
・他世帯への訪問制限(世帯主を含め4世帯まで) →撤廃
・パブ、レストランなど飲食店の夜8時までの時短営業 →撤廃
・屋内外のスポーツ、コンサートなどのイベントの人数制限 →撤廃
・ナイトクラブ →再開
・Covidサート(ワクチン証明)の提示義務 →(海外渡航を除いて)撤廃
・リモートワークから職場への復帰 →1月24日(月)より段階的に
※参照→At a glance: What's changing and what stays the same(RTE News)など

covidrestrectiontakendown220122
早速にフィナゲール党が出した、明日からの緩和項目の図

残る制限は屋内(公共交通機関、小売店、学校など)でのマスク着用義務くらいでしょうか。正直言って、これくらいは残してくれてほっとしました。あまりすべてが一気に緩和されてしまうのも、籠の鳥状態が長かっただけに心配で…(笑)。
2月末に見直されるとのことですので、それ以降はマスクもしなくてよくなる可能性大。もったいなくて使えずにいた可愛いマスク、使うチャンスがなくならないうちに使わないと!(笑)

とは言え、まだまだパンデミックが終わったわけではないですし、これまでもそうだったように、緩和が始まったとたんに変異株が…という可能性も十分にあり得るわけですが、マーティン首相が本日のスピーチで言ったように、今回の経験でつちかった「団結力と、科学を信じる力」で乗り越えらる気がしています。
これまでの歩みを振り返るに、制限が厳しかった頃のコミュニティーでの助け合い、ワクチン接種への取り組みなど、アイルランドは正しく、地道に、コロナ禍を歩んできたように思います。ようやくここまできたという達成感が、国民みなの心にあることでしょう。

今日1月21日という日は、1919年、初のアイルランド議会が開かれ、独立を宣言したまさにその日だそうです。
ミホール・マーティン首相はスピーチの始まりと終わりにそのことを強調し、国家誕生から2世紀目に迎えたパンデミックという難題に政府と国民が「信頼(trust)」し合って取り組み、ついにここまで到達したことに感激もひとしお...といった様子でした。

そうそう、いちばん大事なことを言い忘れました。過去2年間、中止となっていたセント・パトリックス・デー(3月17日)のパレードですが、今年はついに行われるそうです!

grandcanalswans0122
このところ日々、日が長くなっていく実感あり。長い冬もついに終わりを告げそうですね。近所のグランド・カナル(Grand Canal)にて
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コメント

Wada

直子さん、こんにちは。
異常な鎖国状態がいまだに続き、オミクロン株に右往左往している日本から見ると、アイルランドは10歩ぐらい進んでいますね。
とにかく、現状で各種の規制がほぼ撤廃されたとこは喜ばしいです。
日本も、年度が変わる4月ごろには同じようになって欲しいですね。

naokoguide

Wadaさんへ
Wadaさん、こんにちは。
そうですね、もはや制限は時間稼ぎであり、その間に緩和の準備をすることが目的にならなければなりませんよね。ブースター接種をより速めるとか、検査体制を変えたり、強化するとか。
アイルランドはそれが出来たから、重症者も増やさず、早い緩和が可能になりました。
日本はゼロCovidにしたいのか、Covidと共に生きていける社会を作りたいのか、どこへ行きたいのかイマイチわからない。国の方針や状況によって対策に差があっていいわけですが、日本はどうしたいのか、よくわかりませんね…。
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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