この冬、アイルランド南部コーク近郊にオープンしたアルペンスケートトレイル(
Alpine Skate Trail, Fota Island, Co. Cork)へ行ってきました。
アイルランド初&唯一の、野外スケート施設です。

サファリ形式の動物園フォタ・ワイルドライフ・パーク(Fota Wildlife Park)の入り口の、森の中にあります

入場口を入ったとたん、ウィンターマジックの雰囲気満点。車の上に積まれたトランクの上にリスがいるのですが、灰色リスではなく、アイルランド原産の赤リスにちゃんとしているところが芸が細かい♪
全長420メートルの森の中のトレイル。雪や氷にほぼ無縁のアイルランドでは天然の氷は望めません。屋内リンク同様に巨大な冷蔵設備により人工的に凍らせているわけですが、雨も多く、下手したら屋内より気温が高くなる日もあるでしょうから、このコンディションを保つのはなかなか大変なことでしょう。
氷の感じも屋内リンクとはだいぶ違い、はじめは戸惑いましたが、滑っているうちに思い出してきました。そう、信州で育った子ども時代、スケートとはこういうものでした。氷の表面がつるっ、ガシャっとして、横滑りしちゃうこの感じ。学校の田んぼリンクや、今はなき懐かしの軽井沢スケートセンター(400メートルの本格的なコースでした!)の氷と同じだ!

小さな子どもたちも頑張ってます。ペンギンにつかまって滑る初心者用リンクは別途横にあるので、トレイルは自力で立てて滑れる人のみ

だいぶ調子が出てきました!笑
途中、緩やかなアップダウンがあり、上りは結構きつい。頑張って足に力を入れて蹴らないと進みません。屋内リンクで滑る以上の運動量で、息も上がるし、汗ダラダラに(笑)。
ダブリンから片道3時間近くかけてはるばるやって来たので、50分のセッションを2回予約。セッションの合間には、アプレスケートを楽しみました。

ホットドッグ、クレープなど食べ物屋台が数件出ていて大盛況

マシュマロたっぷりのホットチョコレートでひと休み。運動後の身体に甘さがじわじわ~

付き添いや見学のみの人は、こちら森の中の小径を進むとみんなが滑っている様子が見える場所あり

森の中にたたずむペンギン。トレイル周辺はウィンターランド風に装飾されていて、暗くなったらライトアップされるのでナイターも楽しそうです

さすがアイルランド南部、ツバキの大木が美しい花をつけていました。大西洋をわたってくる暖流が直接当たる南西部・南部では、ダブリンよりツバキがよく育ちます
2セッション目はかなり真剣に練習。420メートルを何周したでしょうか。
北国フィンランドで開催されるアイススケート・マラソン出場まであと6週間。当日は広大な屋外を滑ることになるので、少しでもそれをイメージして…!
ウィンタースポーツの伝統のないアイルランドでは、スケートをしたことのない人がほとんどです。常設リンクのあるベルファーストには上手な子どもがいたりしますが、ほかの地域では冬場にのみ設置されるこうした仮設施設でせいぜい年に1~2度、レジャーとして滑る程度でしょう。
その割にはみんな頑張っていて、何周かしているうちにすれ違う子どもたちが目に見えて上達していくのが分かりました。トレイルは狭いし、初心者には決して滑りやすい氷ではなかったと思いますが、絶対に転ばないぞ~と両手をぶんぶん振りまわしてバランスを取っている子や、何度転んでもめげずに立ち上がり、また転んで…を繰り返しているガッツのある子を見て、自分が子どもの頃もこんなふうだったなあ、と懐かしく、微笑ましい気持ちに。私もそうやって田んぼリンクで転びながら滑れるようになったのでした。かれこれ40年以上も前のことですが(笑)。
残念ながらこのトレイルは、来週末がこの冬最終となります。係員の人たちもフレンドリーで雰囲気よく、とても楽しかったので、次週も早速に予約しちゃいました!

今日の記念の品々。毎回写真も飽きたので、ついキーホルダーに手を出してしまった・笑。今日の気分は真央ちゃんじゃなくて、橋本聖子さん♪(←ちょっと古い?今どきは小平奈緒さんでしょうか)
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