今年のクリスマスは、招待してくださった友人家族をはしごして訪問。
クリスマス・デーを過ごした友人宅を後にして、翌セント・スティーブンズ・デー(12月26日)には、結婚後に田舎へ引っ越したロレイン&ダニーを訪ねました。

リートリム(Co. Litrim)からキャヴァン(Co. Cavan)、ファーマナ(Co. Fermanagh, N.I.)というアイルランド/北アイルランドの国境沿いの県を縫うように走り、モナハン(Co. Monaghan)へ。一般の観光ではあまり立ち寄ることのないエリアですが、湖の多い美しい地域です

「エメラルドグリーンの島」アイルランドは、真冬でもこんなに緑!ドラムリン(氷河の堆積物により形成された丘)が連なる牧歌的な景色にヒツジが点々と
楽しかったロレインとダニーの結婚式から早5年。当初はロレインが週に数回仕事でダブリンに来ていたので、そのときに会って食事をしたりしていましたが、コロナ禍となってからはそれもなくなり、気がつけば2年ぶりの再会でした。
その間に2人目の子も生まれ、今や4歳の女の子と1歳の男の子のお父さんとお母さんになった2人。子どもたちと遊びながら、クリスマス・ディナーの残りのロースト・ターキーのサンドイッチを一緒に食べ、積もり積もった話に花が咲きました。
ロレインとは10年来の友人で、数々のサーフトリップを共にし、ポルトガル、テネリフェ、コスタリカなど海外ホリデーにも一緒に行きました。ダニーと知り合った頃のこともよく覚えています。
懐かしい思い出話から、昨今のお互いの近況、共通の友人知人たちの噂話…と話は尽きません。話題にのぼった中で傑作だったのは、
友人スティーヴィンの40歳のバースデー・パーティーの帰り道、みんなで千鳥足でチップス屋さんへ行ったときのこと。(←飲み会後の定番・笑)
店に入るとそこにはよく知った顔がいて、ロレインが「ヘ~イ!」と大きく手を振ると、それは鏡に映った自分だった…という話。その時の様子を再現するロレインが可笑しくて可笑しくて、2人と別れたあとも思い出し笑いが止まらず、自宅へ帰る車のハンドルを握る手が揺れるほどでした。(笑)
ターキー・サンドイッチに続いて、ロレインの叔母さん手作りのシェリー・トライフルをいただきました。
ひと口食べて、うわ~、おいしい、ん?この味、知ってる!と記憶が…。そう、かれこれ
8年前のクリスマスをロレインの実家で過ごさせていただいたときに、やはりこのトライフルを食べて感激したのでした。味覚が覚えていた!
そして、当時もやはり、食べるのに夢中で写真を撮り忘れた…と書いています。それも同じ(笑)。
クリスマスって、こうして、その家の誰々の手作りの…という味を毎年繰り返し食べ、月日を刻んだことを確認するときなのかもしれませんね。
日本のお正月にお母さんお手製のおせち料理とか、お雑煮とか、その家の味が恋しくなるのと同じように。
子どもたちへのプレゼントには新しい絵本をあげたのですが、4歳のカラのお気に入りは、以前に私が日本から買ってきてあげたこちらの絵本だそう。

「いやいやえん」や「ねないこだれだ」で知られる、せなけいこさんの絵本「はやおきおばけ」(物語を書いたくろだかおるさんは、せなさんの娘さんなんですね)
ロレインとカラは、これまで絵だけ見て物語の内容を想像していたそうです。やっと読める人が来た~と、カラが意気揚々と私の前に差し出し、日本語と、即興の拙訳英語で読んであげたら、あ~、そうだったのか、きゃ、きゃ、と飛び跳ねて喜んでくれました。
でも驚いたことに、日本語が読めないながらも、ロレインとカラが絵から想像していた内容はほとんど合っていました。せなけいこさんのオバケ、スゴイ。万国共通、言葉を越えて、子どもの心をつかむ作品なんですね。
「ねないこだれだ」は、私は子どもの頃、ちょっと怖かったので、当時1歳だったカラにはちょっぴり明るめのこちらをあげたのですが、カラがせなさんのオバケをそんなに好きなのであれば、次回はやはり、王道「ねないこだれだ」を買ってきてあげなくては。
ほんの数時間立ち寄るだけのつもりが、気づけば8時間も長居してしまいました。
その間、よくしゃべったこと。クリスマス・デーから2日間しゃべり通しで、今朝起きると喉が枯れていました(笑)。
泊って行って、と言ってくれたけれど、明日も来客があるという2人に迷惑をかけるのも…と思い、時計の針が変わる頃に帰宅。
久しぶりの真夜中のドライブは快適で、田舎道を一直線に照らすキャッツアイが銀河に浮かぶ星の列ように見えて、「銀河鉄道999」を操縦して暗黒の空の海を走って帰って来た気分でした!
(途中、激しい霧に突中した時には、天の川だ~と錯覚・笑)

ロレイン&ダニー宅の立派なクリスマス・ツリー。今年もおかげさまで、楽しく心温まるクリスマスを過ごさせていただきました
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