通訳の仕事に通い出して早8ヶ月。
週に5日間、同じ時間に同じ場所へ通うという、私の人生ではなかなか珍しい経験。職場の皆さんが本当にいい人たちで、5時起床の日々もなんのその、おかげ様で毎日楽しく通っています。
今日は今年最後の出勤日。すでにホリデーに入っている人も多く、駐車場も現場もオフィスもガラガラ。実務はほとんどなく、片付けや年始の仕事初めの確認をして、ソーセージ&ベーコンもりもりのブレックファーストを食べて仕事納めとなりました。(アイルランド人はやっぱりブレックファーストが大好き♪)
コロナ禍のため、普段は社食でテイクアウトした食事を自分のデスクで食べるのですが、今日は人が少なく会議室が開いていたので、アイルランド人の同僚数名と大きなテーブルでソーシャルディスタンスを取りながら一緒に食べました。
互いのクリスマスの予定を話しているうちに、アイルランド人らしい語りの才が炸裂。クリスマスの思い出、ホリデーの思い出(爆笑エピソード多数)、家族の話、アメリカから訪ねてきているいとこの話、そのいとこさんは移民の子孫なの?と私が聞いたため、アメリカへ移民したご先祖の話になって…。
私と同じ歳の同僚の、1920年代に移民船に乗ってアメリカへ渡った大叔母さんと大叔父さんの話。
長い大西洋航海を経て、ついにニューヨークのエリス島(当時ここに移民局がありました)が見えてきたとき、一刻も早く上陸したくなって思わず海に飛び込んだそう。幸い2人とも泳ぎがうまくて溺れることはなかったけれど、泳ぎ着いたのはエリス島ではなく、お隣りにある自由の女神のある島だったんだって、は、は、は…という、ウソのようなホントのようなご先祖の武勇伝。
きっと、おじいちゃん、おばあちゃんから子どもに語り継がれ、さらにその子に…と、クリスマスのような一族が集うときに繰り返し披露されてきた話なのでしょう。私の一族にも、移民といったインターナショナルな話ではないけれど、繰り返し語られる母たちが育った村でのオモシロ話があって(例:カレーライスの具があぶらげ)、他人からしたら別段面白い話ではないかもしれないけれど、それを懐かしそう話す母たちにツッコミを入れながら聞くのが楽しい(笑)。
なんだか、私の好きなモンゴメリ(←『赤毛のアン』の作者)のご先祖のエピソードみたい。スコットランドから移民したご先祖たちに語り継がれる昔話の数々は自叙伝や日記に書き残されたほか、『ストーリー・ガール』や『可愛いエミリー』などの物語にリサイクルされています。
さて、そんな楽しいブレックファーストを終え、互いに「メリー・クリスマス!」「ハッピー・ホリデー!」と声をかけ合いながら職場を後にしました。
明日から11連休。友人を訪ねたり、サーフィン、スケート、ハイキング…と遊びの予定もいっぱいですが、実は宿題も山積み。(宿題=本業にまつわる仕事・笑)
うわ~い、冬休み!あ、でも、書初めもあるし、百人一首も覚えなきゃ…といった、休み前の小中学生さながらの気分です。(笑)

職場デスクでのコーヒーブレイク。同僚にいただいたクリスマス仕様の手作りクッキーをつまみながら♪
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