去年の今に比べたら、状況はずっといいはず…なんですが、いったん緩和が進められてからの逆戻りはキツイ。
オミクロン株の急激な増加により、アイルランドもついに感染対策を厳しくせざるを得ない状況に。昨晩、ミホール・マーティン首相より、
12月7日より施行された緩和の逆戻りへの追加措置として、新たな感染対策が発表されました。
主な内容を下記に記します。
●12月20日(月)~
・パブ、レストランなど飲食店…20時に閉店(テイクアウトは除外)
・屋内イベント…20時以降は不可。出席者数は定員の50%または1000人の少ない方に制限
・屋外イベント…出席者は定員の50%または5000人のいずれかの少ない方に制限
・結婚披露宴…20時以降もOKだが、定員は100名まで
・濃厚接触者…ブースターワクチン接種者は5日間の行動制限、3回の抗原検査要/ブースターワクチン未接種者は10日間の行動制限、検査についてはもっとも効果的な方法を検討中
・アイルランド入国…抗原検査またはPCR検査の陰性証明の提示に加え、到着から5日間連続で抗原検査の実地
※参照→
New public health measures announced - Friday 17 December(Gov.ie)、
オミクロン変異株の発生を踏まえた追加的な行動制限措置等の発表(12月3日) (在アイルランド日本大使館)など
昼間の報道では、NPHET(政府の公衆衛生緊急チーム)が飲食店の17時閉店を提言しているとういことでしたが、最終的に発表されたのは20時閉店でした。専門家と政府との間の妥協点がここだったようですが、20時ってなんだか微妙…。
利用者としては営業時間が少しでも長い方がありがたいけれど、店としては20時に閉店するには18時~18時半のテーブル予約が最終となり、一般のアイルランド人のディナータイムとしては早すぎる。ディナーのみで営業しているレストランは、テーブル一回転のみのために開けるくらいならいっそのこと開けない方がマシ…という決断をするところも出てくるのではないでしょうか。
フェスティバルシーズンの稼ぎ時であり、緩和が進んでやっと元どおりになりかけた矢先のことだっただけに、インタビューを受けた飲食店の経営者はショックで言葉もない…といった様子でした。
それを見ていたら、私もどっと疲れたような、脱力したような、やるせない気持ちに。
個人的には、来週友人と約束しているディナーは混んでいてちょうど良い時間のテーブル予約が取れず、ラッキーにも20時閉店に収まる時間帯なので影響は受けないのですが、今回の発表が過去19カ月でいちばんキツイ気がしたのはなぜでしょう。さすがに私も、気分的に疲弊してきたのでしょうか。
ミホール・マーティン首相が言ったように、昨年の今ごろはまだ誰もワクチンを打っていなかったわけですから、それに比べたら状況はずっといい…はずなんですが、今回はなぜかそういう気持ちになれませんでした。
そして、これからは濃厚接触者になるとかなり厄介なことに。
ブースター接種をしていないと、なんと10日間も行動制限をしなくてはなりません!あの、ワクチン2度目を受けた時の喜びと解放感はどこへやら…。ワクチン接種証明が水戸黄門のインロウのごとく…だった時代は終わりつつあり(笑)、今や新たなインロウはブースター接種に。
現在アイルランドは50歳以上がブースター接種の対象で、今週末から40歳以上も加わったよう。私は対象年齢内ですが、まだ順番が回ってきていません。予約なしで並んで受けることも出来ますが、現状では接種会場が少なく、ダブリンはとても混んでいて数時間並ばないとならない。仕事をしていない時ならそうしますが、今はちょっとムリ。
来週から接種のキャパシティーが上がるようなので、現状ではそれに期待するしかありません。
昨日の報道では、新規感染の35%がオミクロン株となり、ここ数日で3倍になったそう。もはや、数字を見てもあまり実感がわかなくなってきました。とくにこのオミクロン株、感染力は強いけれど軽症のようなので、私など感染しても気づかなそう。それがかえって怖くもありますが。
そして今日は、新規感染者が昨日の4000人台からいっきに7000人台にジャンプアップ。バックログではないみたいです。大波がすぐそこまで迫ってきているようなこの感じ、去年のクリスマス時期の、デルタ株のときのデジャブ…。
とにかく楽しいことをいっぱい考えて、気持ちまでも大波にさらわれることのないようにしなくては!

冬至目前、正午の太陽でもこんなに低いけれど光は強い!🌞
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